やぎたこと初めてあったのは2014年6月の北陸フェスだった。桜ヶ池のほとりのフェス会場の階段を上がってようやく着いた~、とホッとしたところだった。客席の向こうからおふたりがやってきて、声をかけられたのだった。
そのしばらく前から、各地で演奏活動をしている『やぎたこ』という男女デュオがあることを聞いていた。ライブを聴いた人から「ぜったいええからいっぺん聴いてみて。」という声を何度も聞いていた。なのでこちらはそのふたりがやぎたこご本人だということは気が付いたが、まさか向こうもうちのことを知っておられるとは思わなかった。「デイジーヒルさんですよね?」驚いた。そして、ここのフェスに彼らが参加していることにもやっぱり驚いた。失礼ながら地方のフェス、ここにご縁がある方なのかな、と思ったことを覚えている。
ステージは土、日の2回、どちらもあの一番有名な衣装で。土曜日のやなぎさんは少し体調が悪かったらしく、終了後の懇親会?は早々に退出され、私は初対面の貴ちゃんに何曲かハモを付けて歌ったっけ。
日曜には、貴ちゃんの女性コーラスユニット『デリシャスシスターズ』のサポートでもステージに上がっておられた。
この日の記念撮影。
その次の週末、私の職場から徒歩10分ほどのカレー屋さんで、彼らのライブがあると聞いたので、ふたりで向かった。会うのは二度目なのにそんな気がしなかったのは何だろう?その時の様子はこちらに詳しい。
その後の遭遇はもう数限りなく。2014年の宝塚フェス
2015.1.25新大阪ココプラザでのオッピドム主催のコンサート
と打ち上げの様子
その時の詳細はこちらに。
はじめてライブを見たパールヴァティで、その1年後のライブ。2015.6.20
宝塚フェスで打ち合わせするの図
秋には、申し訳ないことだったが、やぎたこライブ前に翌日のリハをやらせてもらった。2015.11.28、場所はパールヴァティ。
やぎたこ関西ツアー二日目は、東淀川オッピドムで。これが多分初共演。マスターもノリノリ。2015.11.29
お客さまで来てくださっていたクリさんも加わって。
この時、オートハープを譲り受けたのだったなあ。
4人で記念撮影もできた。
2016年にデイジーヒルが関東に行った際も、北越谷おーるどたいむのジャム会にも顔を出してくださった。
お店の外で、なんかめちゃ嬉しそう。
その夜の銀座ロッキートップへはお揃いで来てくださった。この日の客席もすごかったなあ。
2016年宝塚フェスで。
10.15岐阜マウンテンタイムフェスで、ONと
OFF
2016.11.23は、二度目の対バンライブだった。オッピドムがなくなってしまい、途方に暮れていたが、パールヴァティでできることになった。上新庄、ええ町やな。その時の様子はこちら。
2017.1.21新潟ジャズでのステージ@Life、すてきなお店だったし美味しそうだったけど満員すぎてここでは食べられなかった。
打ち上げでいつものようにアホやってるK大連中とクールなやなぎさん。この時、私はおたまをマイクに貴ちゃんと歌い上げたのだった。
2017.6.18京都西院、亀楽でのお座敷ライブ。
持ち替え楽器も回を重ねるごとに多くなっているような気がする。
呼んでもらってハモ付けた。この時が私たちの亀楽デビューだった。
2017.8.4-8宝塚フェスでのOFFシーンばっかり。うちのサイトに遊びに来てくれた。
翌朝の爽やかな笑顔
2017.10.21岐阜フェス。この年は大雨だったので、観客もステージの上に上がってた。
静岡のMari's Lament、新潟のDecember、やぎたこ、デイジーヒル、とデュオが揃ったので記念撮影。いつかデュオフェスやりましょうね、と話したことも幻になる。
2017.11.23パールヴァティライブのリハ風景
この日は満席だったので、後ろからしか撮れなかった。これは何とか真横から。
11月の関西ツアーで一度はご一緒する、というパターンができていた。その都度演目を考えたり、同じ曲を別の解釈でやったり、あれこれ楽しかったな。
2018.4.30やぎたこクリ@アビリーン、この時のこのブログでの私の感想、もしかしたら英語より日本語で歌うやぎたこの方が好きかもしれない、と書いていた。
バンジョーの裏にはペパーミントパティ
クリさんとトリオで。
この年の宝塚へも参加されていた。ほとんどブレてた、夜のステージ写真は本当に難しい。
2018.8.24大学の先輩のお声かけで、箱根フェスの前日、伊豆修善寺でライブさせて頂くことになった。そこにやぎたこが来てくださったこともあった。
ライブ後はお楽しみ。うちのギターを触るやなぎさん
マンドリンを眺めるやなぎさん
10.20岐阜フェス
番外編;新潟・妙高のフェスに初めて参加した日、ずっと行きたかったので嬉しかったのだが、なんとやなぎさんはレコーディングに参加のため欠席で、貴ちゃんが単身参加、ソロのステージと、新潟のY田さんとの『やまたこ』のステージを聴かせてもらったのだった。去年も行くことができず、次はぜひ行ってご一緒したいな、と思っていたのに。
11.24 恒例、パールヴァティ、フライヤーはF嶋先輩作
今度は最後部に陣取る。
ご一緒したところの写真は、いつもお客さまからいただいている。
2019年は1月から新潟でご一緒した。前回もお世話になったCapotast
ホテルでの打ち上げ
2月の連休に、ロッキートップで大好きなバンドとのジョイントライブをやる、という話を確か秋のライブの時に話した。連休なのに、せっかく行くのに一つしか予定が入っていない、というと、それなら伊豆でもう一回やりましょう、と動いてくださったのはやなぎさんだった。いつも東京でのライブの時お世話になるjinさんのところは、ちょうどその日が発表会と重なっているのでムリとのことだった。
ライブ翌日には、北越谷おーるどたいむのジャム会に、デイジーヒルとやぎたこが参加し、終了後一緒に貴ちゃんの自宅まで行って、お泊り!翌日はやなぎさんの運転で韮山まで向かう、というプランができた。めちゃ楽しそうやん!
北越谷でのやぎたこ、この写真は故ダッド荒川さんからいただいたもの。
ジャムにももちろん参加
夜のドライブを終えてこの日のお宿。
けっこう遅い時間だったけど、お疲れさんの乾杯は欠かせない。ふだんは車移動が多いので、なかなかご一緒できないのだけど。
やなぎさんの心づくしで結構飲んだかも・・・。お料理自慢と聞いていたので、ごちそうになれて嬉しかった。
居心地良すぎて朝寝して、慌てて出発した韮山。きれいな会館は『韮山時代劇場』のリハーサル室、だったかな?
この時点で最新作の『We Shall Overcome』も並んでいる。
このバンジョーにはデッドベア、私のとお揃いだわ。
敷地内にあるFM局で、宣伝のためラジオに出させていただく。
やぎたこの演奏の後
例によって4人での演奏も。
三島の駅まで送ってもらって帰る時、ケンカしたみっともないところ見せちゃったなあ・・・。
2019.6.22-23、北陸フェス
日曜の朝
真ん中のかわいこちゃんは両側のおっちゃんズが大好きらしい。
2019.8.2宝塚フェス、たまには後ろ姿
2019.9.14-15初めて参加した旭川フェス、土曜夜のステージ
夜中は北海道のヨーコSUNを囲んでオートハープの話で盛り上がった。そして朝ごはんを待っている皆さん。
日曜のステージ。
岐阜フェスは10.19-20、やぎたこのステージはちょっと下った池を渡ってまた上った第二ステージでしかも夜。めげた私は聴きに行けなかった。なので夜のオフステージ。Dちゃんのお鍋を食べる皆さん。
いいお顔です。
11月、毎年ご一緒させてもらっていた秋のツアーだが、今回は日程が合わず流れた。その代わり、我が家から一番近いライブハウスまで応援に行く。
何だろう、この笑顔は
アルバムで共演しているが、別々に録ったので一緒に歌うのは初めて、と金森幸介さん。『いいこと』を貴ちゃんと。
アンコールの『Keep on the Sunnyside』を一緒に歌うコウスケさん。トイレの前に立ってはる。
このライブでは、やぎたこの10年間について色々語っておられた。選曲の変遷も伺ってみれば納得。前へ、前へ、だったのだな。その時の様子が知りたい方はこちらへ。
この後、コロナがやってくる。あれこれ立てていた予定もことごとく崩れていく。本当ならきちんと企画した別のライブをやるはずだったのだが、結果的にデイジーヒルとの対バンライブになってしまった2020.3.28、ステージをご一緒できたのはこれが最後。場所は四ツ橋の5th Street
リハ
本番。最後は一緒に『Hard Times Come Again No More』を。こんな時代は早く終わって欲しい、という気持ちを込めたのだが2年経つけどまだ終わらない。この時の写真は撮っていないけど、動画があると思うのでもし興味のある方は探してみてください。
打ち上げは美味しいビール。広い会場にお客さまはようやく2桁、だったけどやれて良かった、と今になって思う。
そしてねいろかふぇ2回目のやぎたこ、2021.7.25
この時、私は意気揚々とお土産を手に会場へ向かったのだった。「ほら、ね?珍しいでしょ?懐かしいでしょ?パルナスのピロシキだよ。」あの時のおふたりのきょとん、とした表情は忘れられない。知らなかったのは私。パルナスは関西圏にしか流通していなかった。
この時は、5枚目で最後のアルバム、『Dear Friends & Gentle Hearts』を携えてのライブだった。貴ちゃんがピアノを弾く曲もいくつかあった。
デイジーヒルにとってもなじみ深い、スティーブン・フォスターについて掘り下げたアルバムだった。たくさんの文献を読み、ゆかりの場所を訪ね、研究者の話を聞き、できあがったブックレットはなんと156ページ。実は前年のライブの後、やなぎさんからこの音源をいただいた。もちろん発売前で、音源だけは先にでき上っていたのだが、ブックレットを作るのに驚くほど時間がかかったらしい。
はい、これ、と軽く渡された新しいアルバムの音源、きっとやなぎさんはそれを聴いて、私がどう感じたか、聞かせてほしかったのではなかったか。いただいてすぐ、何度も繰り返して聴いた。思ったことはいっぱいあった。それぞれの曲に対して言えることもあっただろう。だけど私は彼にそのことを言わなかった。メールで書くと長くなるだろうという思いもあったし、直接会った時に話せばいいや、とも思った。でもやはり聴いてすぐに感じたことは伝えるべきだった。きっと待ってはったんじゃないだろうか。心残り、と言ってしまうと軽すぎるかも知れないが、今一番後悔していること。
店前でみんなで撮った記念写真
こんな風に撮ってた人もいた。
宝塚フェスは8月7日、これが私にとっては本当の最後のステージだった。
本当にフェスを楽しんではったなあ。
この後、お二人とお会いする機会はなかったけど、直前まで精力的にライブは続けられていた。新年早々、珍しく飛行機で米子まで行った、という話も聞いた。夏に会った時は、ライブの数がもの凄く減ってしまい、車での旅もできず、月に3回、なんていうこともあった、とやなぎさんはぼやいていたっけ。彼にとっては旅=生活だったのにな。今はコロナの心配もなくて、疲れることも眠くなることもなく、ひたすら歌い続けているのだろうか。
心からご冥福をお祈りいたします。
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