音楽仲間のだいせんからお誘いをいただき、行ってきた。かつて淡路にあった頃は何度も食べに行った、『可門』今は予約のみでの営業になっているようだ。
なんせ、今の店になってから行ったことがないので、調べて上新庄から歩くことにした。相川が最寄り駅なのだが、歩くことは苦にならないし、何より多少でも土地勘のある駅からの方が安心できて。江口橋までならよく知ってるし、まあ徒歩30分とあるので、私なら20~25分で行けるだろう。
ところが、夜になるとやっぱりわかりにくい。知ってる道でも不安になるのに知らない道(グーグルさんが案内してくれた)に時々怯えながらなんとか到着。
時間ちょっと前に着いたけど、他のメンバーは全員席に着いていた。相方は仕事先から直行なので別行動、彼もほどなくやってきた。初めまして、の方は、だいせんたちの行きつけの海鮮居酒屋の方とのこと。で、カンパイ!
最初に出てきたのがこれ。揚げそば、大好物だけどしょっぱなからヘビーなものが出たのでびっくり。メンバー7人だったので、これ以降は2皿ずつ出て来たのに、これは一皿だった。店主曰く、「食べきれへんかったらあかんから、これはひとつにしとくな、最後食べられそうやったらまた作るから。」そうそう、彼の料理はいつもお腹いっぱいになるんだった。
唯一ひとりずつ配られたのは酢の物。黄色いコリコリはカボチャの仲間、コリンキー、そして白くてもっとコリコリなのは、メキシコ産キャノンボールクラゲだそう。この食感はとても楽しい。
最初こそビールで乾杯したものの、これではさらに満腹になってしまう、と日本酒に移行。冷蔵庫から4本持ってきてもらったのをどれにしようかな。
でも、これはビールかな。手羽の唐揚げにたれを絡めたの
「日本酒行く?ほんならここからおちょこ選んで」と店主が持ってきてくれたおちょこ、いや酒杯入れかなあ。切子や焼き物、いろいろ取り揃えてあった。
静岡のお酒、KAIUNに決まり。
点心3種、そういえばまだお店開けたての頃、点心の勉強にあちこち行ってたんじゃなかったっけ?味はついていて、そのままでも美味しかったが少し辛子を付けていただいた。
砂ズリと野菜の炒め。ズリに花のような切込みが入っていて、とても食べやすくてきれい。どうやってるのかな、とSNSに書いたら切り方の動画を貼り付けてくれた。一度やってみたいものだ。
これがとりわけた一人分、もうちょっと食べたけど。
『可門』の名物のひとつ、焼きつけそば。淡路の時はふつうに餡が上からかかってたけど、このカリカリな感じが見えるような盛り付けに変えたのかな。
時々自分でも焼き付けそば作るけど、なかなかカリカリにはならない。まあ、餡をかけたらどうせしなっとなるからいいか、って思ってたが、これはカリカリのところはカリカリのまま、餡がしみてふわっとなる部分もあり、それが楽しい。麺が細いのもいい。食べる分は上から餡をかけて。
海老チリはレタスごとパクっといってもいいし、別で食べてもいいよ、とのこと
私はもちろんレタスごとぱっくり行きましたわよ。
餃子、みそ味かと思ったら違うって。醤油、双目砂糖、酒、酢、白ごまペーストで作ったタレ
店主に教わったのだが、食べておいしかったらそれで満足な私。
食べるのに一生懸命でアルコールが全然進まない。温かい中国茶をいただく。
次に出てきたのは角煮
これに挟んでいただく。
長崎の角煮まんみたいな感じ。
モヤシ炒め、そしてこの頃、「ご飯炊けてるで。食べてや。」と店主のたまう。
いや、もうムリやろ、もう少し若い人もいてはるやろけどこっちは古希の人もいるんよ。でも野菜は食べる。
いよいよデザート。杏仁豆腐の周りにマンゴーシャーベット、多分凍ったマンゴーを削ってあるのでは?
美味しそうに食べるだいせん。お椀にお箸、まるでお茶漬け。
後ろに店主が写っている。この日、昔からの仲間だった祇園くんの訃報があちこちで取り上げられていた。お会計を済ませて短い時間だったけど、彼の話や仲間の近況とか、店主の家族の話なんかをできてよかった。帰りは相川の駅まで超音速で送ってもらった。おいしかったしほっこりした。
誘ってくれただいせんと彼女さん、N本くん、居酒屋のお二人もありがとうございました。たいぞう、また行くね。