何度も寝ちゃうほどなのに、退屈ではない
〈観れてよかった〉と思いました
それは先月のことじゃった
あるサイトのコラムでこの映画のこと知りました
それは、試写会に行った二人が感想を話してるのが半分
ひとりが、日本で山伏をしてる人でそのの話が半分
…あ、なんか、観てみたいかも
あたしものぞいてみたい
すると、ちょうど公開が明日じゃないですか
そして、あたしもヒマではないですか
というわけで、前売ゲットして、出かけてみることにしました
しかも、ある狙いで最初の時間に行くことにしました
場所は、神保町の岩波ホール
馴染みのない街で、知らんホール
最近まいごになることも多く、ギリで慌てるのはイヤなので、かなり時間に余裕を持って行ったんです
ホールに到着して、それはとても正解な行動になりました
だって、まだ1時間前なのにいっぱい人が並んでるではないですか
しかも年齢層、高っ!
そんなに話題なのか⁈
ーーー
1984年、あるドイツ人監督がフランスの厳格な修道院に、ドキュメンタリーを撮りたいと頼みました
しかし、「まだ早い」と断られてしまう
(なにが早いんだ?)
そして時は経ち16年、「準備は整った」と言われるのです
門は開かれ、カメラが修道院に入ることに
ただし、条件があります
入れるのは、カメラ1台だけ
BGMなし、ナレーションなし、ということでした
ーーー
それはそれは、たんたんと修道士の生活が描かれてました
いや、流れてました…の方がしっくりするかもしれません
そのせいか映画がはじまって、ものの数分
視界に入る人が、どんどん睡魔と戦い始めました
もちろん、あたしもそのひとりであります
ここの修道士の1日のスタートは夜11時で、お祈りから始まります
それからまた少し寝て、お祈りをします
勉強をします
作業をします
また、お祈りをします
少しの自由時間
また勉強・作業、お祈りをします
ごはんは、1日昼と夜の2回
そして、夜7:30には就寝です
考えられない生活です
しかも、このほとんど沈黙を守る時間になってるんです
日曜日に4時間のさんぽがあって、その時だけ会話が許されます
もちろん、そのシーンもあるんですが、みんなでものすごい勢いで、なに話してるのかよくわからないけど、楽しそうにハジけて見えました
あと最後の方で、そのさんぽの時間をつかって、雪山でソリをしてるとこがあるのですが、会場から笑いが沸くくらい、無邪気でかわいらしく、まるで少年がそこにいるかのようでした
ほとんどが、おじいちゃんと言っていい人たちなんだけどね
けど、そのシーンがなんかとても印象的に残っています
なんていうんだろう
この人たちは、現代人が感じているワクワクやドキドキ、刺激や癒し、そうゆうものはないだろうけど、この地球上の動物の人間としては、全うしている人たちじゃないだろうか、みたいなことを思ったんです
人間が欲なしで、できることして生きてる
人間が動物になるとこうなる?みたいな
もちろん、正解とは言いません
けど、なんか思ったんです
これでもいいんだな、てね
けっして、その世界には入れないけど
けど、だからかな
見終わったあと〈観れてよかった〉と思えたのは…
スリルもどんでん返しも、なんもない2時間46分
しかしね、あっという間でした
無心にたんたんと、睡魔とも戦います
〈オススメです!〉とは言いませんが、観る価値はあるかもしれません
岩波ホールでは、今月22日まで
その後順次、全国各地で上映です
そうそう、あたしが初日初回にわざわざ行ったのは…
なにやらこの修道院では秘伝のリキュールを造っていて、それが当たるかもしれない!ということがあったのです
もちろん、こんなセコいわたしには、当たりません
けど、飲んでみたい!
この暑い夏にはピッタリっぽいんです!
ふふふ
あたしが読んだコラムはこちら
オフィシャルサイトはこっち
リキュールはこれです
今日はいま話題ものは観てきました
けど、なんかとても退屈で、なのに最後はキレイに話をまとめられちゃって、不思議な涙を流してきました
なので、なにを観たのかは、教えません!