連休最終日、雨の日。
みなさん、いかがお過ごしですか?
この連休の本日の三月二十一日は「春分の日」
昼と夜がほぼ同じになるというこの日。
あれ?去年は三月二十日でしたよね。
それもそのはず。
この祝日は、国立天文台の計算に基づいて春分日と同日に定められるため、日にちが変動するんです。
私たちの祖先は春に種をまき、秋に収穫をしました。
そこで春分の日には秋の豊作を祈り、秋分の日には収穫への感謝の気持ちを神様やご先祖様に捧げました。
中国の習慣が伝わる以前の古代日本では、農事に即したこの春と秋のお祭りが大変重要なものであったといわれているそうです。
仏教が中国から伝来すると、春分の日の習慣と仏教思想とが融合しました。
それは太陽が真東から昇り真西に沈むのは極楽浄土への道を示しており、また、昼夜の長さが同じなのは仏教の説く中道の精神を示していると考えたからです。
その結果、他の仏教国にはない日本独自の「彼岸」という習慣ができあがって、雑節のひとつになりました。
お彼岸は極楽浄土が近くなり、ご先祖様が身近なところで守ってくださると考え、お墓参りに行ったり、お坊さんにお経をあげていただいたりするようになったんですって。
それらを忘れがちの現代人。
一年の収穫を神に願う日であったことを思い出してみてください。
天候に左右される農家さんでなくても、今なら少し、わかるんじゃないでしょうか?
どうすることもできない自然の威力により、失われたもの。
不自由になった生活。
あなたらどうしますか?
嘆き叫び、文句を言って非難しますか?
自然に?地球に?
何もきっと今の現状は解決されません。
苦しくて泣いている人を思って、自分も不自由な生活をしてみますか?
それはなんかよくわからない、ただの同情です。
よくいう偽善者?
自分は何もできないと、突き放しますか?
それなら、その人の手を握り、抱きしめます。
目の前にあるそのままを受け入れるしかない。
それが、農家さんの姿。
そんな生活をしてきたのが、私たちのご先祖様たち。
少なからず、その血が現代人には流れています。
命の糧は、自然から得ています。真剣に祈って願って、感謝をする。今日はそんな日です。