たぶん、ずっと古くからある経営書が、わかりやすく物語にされた最初の本だったように思います。
もうひとつ有名な経営書も友人に勧められて、マンガも含めて読んだけど、こっちの方がすんなりと入ってきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
公立高校野球部のマネージャー
みなみは、ふとしたことでドラッカーの
経営書『マネジメント』に出会います。
はじめは難しさにとまどうのですが、
野球部を強くするのにドラッカーが
役に立つことに気付きます。
みなみと親友の夕紀、そして野球部の
仲間たちが、ドラッカーの教えをもとに
力を合わせて甲子園を目指す青春物語。
(本書:裏表紙より)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空いた時間があると、ふらっとぶらぶら、本屋をなんとなく歩くのがすきなんです。
気になっている世界や業界、狭い本屋だと隅から隅まで、平置きからポップ、目に止まった本は立ち読み。
この本もそうな風にして手に取った本でした。
映画化にもなると少し話題にもなってたし、まとまった時間が取れたら、読もうとカバンにひそめてたのを思い出します。
終電を逃し、始発まで待たないといけなかったとき、ファミレスで一気に読んでしまったんです。
そして、じぶんの考え方はまちがってなかったんだと、涙しながら、なんか認めてもらえたような、そんな気持ちにさせられた本でした。
いつもお昼の友にしているサイトでは、本家の訳をずっとしている人との対談もしていて、『マネジメント』や『ドラッカー入門』はさらっと読んで、線を引きながら読んで、これで「ひとりで美容師として独り立ちできる!」と確信したものです。
ただ、まだ甘かった。
わたしには、それを突き通す「つよさ」と「筋肉」が備わっていなかったから、あと「持久力」もなかった。
たくさんの夢を思い描いてたせいもあって、一気に関わりたいと思っていたプロにも出会ってしまい、けど、みなみのように仲間をしっかり信じることができませんでした。
わたしは、どうしても同じ業界の友人も先輩も、どこかバカにしてしまっているところがあって、「見返してやる!」が強かったから。
「一緒にやりませんか?」「教えてください」が言えませんでした。
いや、みなみのようにうまく交換条件、イノベーションをできなかったんです。
こうやってやることは、お金が発生しない同級生や習い事の仲間とふつーにしてたことだから、大好きな歌の先生もそうしてるって目の前で見てきたから、けど・・・断られることの怖さの方が大きかった気がします。
どうしても世間では立場を下に見られやすい美容師、派遣社員、アルバイトをしてきた身で、高校も中退。
実務でどんなにがんばって、成果を出してきても、結局のところ、何かあるとその身分で評価させられてしまう。
あとは、小さいときから年上のおにいちゃんやおねえちゃんといたせいか、すこし大人びてたせいもあって、学生時代も5,6歳上と一緒にいた方が楽だった。
世間のレールから外れてからはずっとイチバン末っ子で、好き放題やっては褒められたり、かわいがられたり、怒られたり・・・。
そんなこともあってから「なにくそっ!」「何もわかってないじゃん!」と、けど、理解されるためにはどうしたらよいかと、ずっとずっと探して考えて、ぶつかって、こわれてなくなって、また考えて・・・・。
こうやって本屋で有名な人とおなじ?考え方だし、じぶんがやりたいことじゃなくて、ちゃんと世の中のためにと思ってやっていることだから、きっと伝わる日が来るって、信じて信じて、その日が来るまでがんばるのがじぶん。
だからこの本は、いつも見える場所に飾っています。
読み返すことはないけど、本を見るだけで、そんな気持ちを支えてくれるから。
読んだ当時のじぶんは、木を育てられたと思ってたけど、樹になれてなかったんだと思います。
---------------
追記(2018年04月03日)
たぶん、こんな会社がイノベーションをたくさんしてると想像しやすいかと。
ちがう方面からご覧ください⇒ここ。