Dandelion~美容師の生活~

ヒトのために地球のために自分ができること

為せば成る

2008-12-19 00:48:56 | ひとりごと

自宅の目と鼻の先に、女性のバーテンがひとりでやっているというBarがあります。

夜になるとポッと灯りがついて、何かなぁってずっと気になっていたんです。
そこ、看板がないんです。

ウワサだけ聞いていてたのですが、今日、その扉を開けてみました。

夜、友人が眉カットに来てくれて、誘ってくれたのです。

扉を開いたら、そこにはカウンター8席とテーブル席1つの小さなお店。
棚には、形さまざまなグラスに、沢山の種類のお酒のビン。
そこに女性のバーテンが二人(あれ?ひとりじゃないんだぁ・・・)
凛とした中に、親しみを感じさせるそんな雰囲気の。

お酒・・・そんなに強くないんです。
詳しくもありません。

けど、こんなの飲みたいって言ったら、イロイロと教えてくれて、なんか嬉しかったです。

聞くことによると、お店をそこにオープンして9年。
他のお店で3年くらい働いてから、始めたそうです。
当初は周りに「無謀なことだ」と言われたと言ってました。

今の私のことを話したら

 『為せば成る』

とひと言。

・・・勇気付けられました。

正直、友人は応援してくれます。
協力してくれる人もいます。

けど、同業には話せません。担当の美容師さんすら言えません。

だって彼らがどれだけ大変な思いして、やっとお客さんを切れるようになったか知っています。
辛い時期乗り越えて、今こうしてお店に立ってるって事、わかります。
だから、お店で働くことの大切さも重要さもわかってます。

なのに、アシスタントの身分の私がひとりで始めただなんて言ったら・・・
“舐めてるんじゃない”って言われるのがオチ。

お店を辞めて少し時間が経ってわかったことがあります。
すぐ辞めたのはいろんな理由があるけど

自分が大切にしている感覚を、想いを、失うのが怖かったんです。

テストに受かるためのシャンプーをしたとき、手が鈍りました。
一瞬、わからなくなったんです。
今までどんなシャンプーをしてたのか。

本来ならお客様に喜んでもらうためにやるシャンプーのはずが、カタチだけになってしまってた。

・・・そんな美容なら、やらないほうがまし。

けど、私、まだ技術のない美容師だけど、美容の本当の楽しさは知ってます。
だから辞めれないんです。

こんなに素敵な仕事、他には考えられません。

嬉しいことに、今、こんな私にやってほしいといってくれる人がいます。
その人のためにも、やっていきます。


「為(な)せば成る。為(な)さねば成らぬ何事も、成らぬは、人の為(な)さぬなりけり」

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