空白の時間、その3。

2年前の夏の始まり。

わたしの人生、すべて崩れ落ちていきました。
どん底へ突き落された感じでした。

社会から隔離された場所。

＜ここ＞は・・・。

寝ること。
食事をすること。
たまに、お風呂に入る。
そして、ひまつぶし。

それだけ。
何もすることはありません。

絶望的でした。
何度も＜ここ＞にいることを疑いました。


それから・・・。

ここまでの人生、そこそこ楽しいことさせてもらってきたら、もういいかな。
このまま歳を取って、誰にも知られず、必要とされず、時が来たら死ぬ。
消えたい・・・。

そんなことを思い始めました。


そして・・・。

＜無＞の時間を過ごしてました。
禅とかでいう＜無＞とは、ちょっと違います。

何も考えない。
未来も希望も興味もない。
楽しいも嬉しいも、悲しいも悔しいも感じない。

ただ、生きる。
時間を消化するだけ。

それだけです。

そうやって、ずいぶん長い間過ごしていました。
闇の中にいました。

・・・。

しかし、
明けない夜はないんですね。
人間、諸行無常。

ある日のこと、
わたしに小さな小さな出来事が起こりました。

それが、＜光＞となって、
わたしを起き上がらせてくれたのです。

ちっちゃいけど、
＜決意＞みたいのがこみ上げてきたのです。

ほんと、人間って不思議なものですね。


たくさんの後悔がある。
消え去りたい過去がある。
取り戻したい、＜もの＞＜ひと＞＜時間＞がある。

それは、たしかなこと。
まちがいないこと。

忘れないけど
もう・・・仕方ないこと。

けど、何もかも失ったわけじゃない。
本当に大切なものが、残ってました。


ここから、もう一度、生きていきます。

今度はちゃんと、ていねいに。


これを書いたのは、わたしの中のただのけじめです。おつき合いありがとうございました。またいろいろ書いていきますので、ひきつづき、よろしくおねがいします。