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Dandelion~美容師の生活~

ヒトのために地球のために自分ができること

成人式。

2011-01-09 23:51:44 | 美容師のわたし
昔は1月15日と決まっていたもののハッピーマンデー法に伴って、2000年から1月第2月曜になりました。
2011年は明日、1月10日ですね。
しかし連休になるということで中日の今日行われる地域もあるみたいです。

街中を歩く振袖姿の女の子達を目をすると思い出します。
自分の二十歳の頃を・・・ではなく、「美容師の初心」を思い出すのです。

「着付け」は美容師の免許を取るための必須科目に入っていて、着物の基礎知識を含め数単位の授業があります。
他の授業と違って学校の先生から学ぶのではなく、その世界の「先生」と呼ばれる着付師さんより教えていただきます。
そして、課外授業を受けることで「お免状」をもらうこともでき、その着付けの先生が「師匠」となり、一生の付き合いになる存在を持つことができます。

正直なところ美容師になろうと思ったとき「着付け」はほぼ眼中にありませんでした。
しかし、担当になった先生の「立振る舞い」をみて、「着付けはこの人についていきたい」と思ったことを覚えています。
そして親に無理言って課外授業を受け、その先生の下で再び学び、いちよね「お免状」を取りました。
本当、カタチだけです。
なんともお恥ずかしい・・・。

しかし先生は、ただ教えて終わりではなく、私達学生に仕事するチャンスを与えてくれる人でした。
その初仕事が「成人式」での「着付け」のお仕事たっだのです。

いや~あれは本当に大変な仕事です。
朝4時入くらいで終わるのが午前中の10時くらい。
スタートしてからずっとベルトコンベアのように、新成人のお客様がやってきます。
早朝で眠いし疲れもピークになるし、途中からテンションが可笑しくなってきて、まるでお祭り騒ぎのように仕事をしてたなぁ。

「あんなの二度とやりたくない!」なんて思ってしまうんだけど、キレイになった新成人の姿を見るとなんとも嬉しく充実感で満たされます。

それからというものの毎年ある時期になると先生から仕事の依頼の電話が来ます。

「元気?どう、今年もやる?」

・・・いやいや、先生、久し振りなんだから少し世間話でもしてから本題に入りましょうよ。
いつまでたってもマイペースでありながら我が道を突っ走る、我が師匠であります。

就職してからは仕事の関係上断っていたのですが、美容師の仕事を離れてからまたお手伝いさせていただくようになりました。

そして、美容師の仕事に就いてから初めてした個人依頼の仕事。

その時の「美容師の自分」の【現実】を初めて目の当たりにしたときでした。

「こんな目線持ってたんだ」と感心した自分
全くぜんぜんできてない自分

多分このとき感じた、「緊張」と「プレッシャー」と「不安」、「お金の重み」は絶対忘れたらいけないモノだと思っています。

そして、何も出来ないからこそ、今できる精一杯で一緒に一生に一度の成人式を大切にし、キレイにしてあげようと思った「気持ち」もこの先ずっと忘れたらいけないモノです。

私にとって成人式は、「初心」をもう一度かみ締める日でもあります。


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今年は仕事・・・できませんでした。


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