Dandelion~美容師の生活~

ヒトのために地球のために自分ができること

夏は貴重なじかん。

2019-07-29 21:17:07 | はたらくこと

やっと梅雨も無事明けて、夏も本番!
今年はなんとなく平年通りに梅雨明けがあって、台風がとんでもない状態で上陸してしまったみたいで、ちょっと不安な夏休みにもなりそうだけど、やっぱり誰もがワクワク、ソワソワしたりする夏。

これはわたしが、美容師1、2年生のときに教えてもらったこと。

最近、美容師も福利厚生がしっかりして、ボーナスがあったり、有給休暇があったりとするのですが、基本、スタイリストになるまでは休みも休みではなく、講習会や練習をして、夏休みの旅行もスタイリストになるためにと、考えて過ごします。

わたしが務めていたお店では、夏は「研究費」、冬は「大入り」という形で企業に勤める人たちのボーナスのようなものをほんの少しだけ、アシスタントでも勤続年数数に合わせて、支給してくれてました。

基本「大入り」は、お年玉みたいなもので、何に使ってもok。
しかし、「研究費」に限っては、使ったものの領収書を提出する必要があったんです。

どうゆうことかというと・・・

美容師は、アシスタントまで月収入はとても少なく、その割に講習費、スタイリストになるまでに必要な道具の費用、自分でつかうハサミの購入・・・etc、とにかくお金がかかることばかりです。
基本、わたしたちは雇われていても「フリー」扱いをされます。
すべての費用が自己負担です。(よく美容師が持っているマネキンの頭は会社負担とかのところもありますが)

美容師は、技術を身につけることと、感性や美意識、センスや「目」をいっしょに育てていかないといけません。

映画を観たり、美術館やコンサートへ、新しいモノを探し出かけたりします。
ちょっと背伸びしたレストランへ出かけ、別の感性を伸ばしたりして、再び「美容」を見ることで新しい発見を見つけたりします。

そして、わたしが教えてもらったのは「お客様とおなじ世界を知りなさい」ということでした。

よく街に出てモデルハントをしながら、世の中のファッションを観察するのも、店のメイン顧客にしている人たちが過ごしているであろう場所で、じぶんの経済では届かない世界であってもその中に身を置くことで、どのような世界を触れている人たちなのかを感じるようにしなさい。ということでした。

もちろん、お店にもさまざまなお客様が来客していますが、店長は「この店にはこのようなお客様に過ごしてもらいたい」というイメージを抱いて開業しているわけで、雇われている以上、そのステータスに合うスタッフにならないとならない。

ちょっとだけわかりやすくしてみましょう。

たとえば、銀行員やCAという職業の人。
じぶんの生活はワンルームで郊外、会社までも2時間という時間を使って勤務しています。
しかし制服を着れば、ちょっと一目置かれる、憧れの存在。

もちろん、会社のマニュアル通り、ルール通りに仕事をこなして、ある程度成績を残せれば、何も問題はありません。

しかし、「その制服を着て、自信満々に過ごすためには」と考えたとき、そこに「プライド」や「誇り」というものを胸に掲げてないとダメ。
だからこそ、その成績とは「別の自信」をじぶんで身につけることを自然としていきます。

これはわたしが気を付けていることですが、人から見て、子供から見て、「将来はこの仕事をしたい!」と思うきっかけの存在になれるようにと心掛けています。

どうしてもキラキラとした、華やかな仕事、毎日高額な金額を目にしていると、じぶんの生活とはまったく違うステータスでも、じぶんの器が届いていないのに、勘違いしてしまうことがあります。
慣れることはいいけど、麻痺してしまうことは、よくないこと。

だからこそ、「研究費」という会社からトクベツなお金をもらうことで、じぶんの生活では届かないけど、身につけないといけない感性を経験する機会、手に入れらない道具の購入費に充てるように、じぶんに「投資する」という感覚でお金を使います。

よく、大学生は「いまのうちに遊んでおきなさい」なんてことを大人から言われるかもしれません。

しかし「遊ぶ」の意味はよくよく考えてください。

繁華街で注目されてもてはやされている人たち、ちょっとくらいふざけてもいいかななんて、じぶんが「大人になるための道」として、じぶんの子供に「こんなバカなことしたんだよ笑」と言えるくらいだったら「よい遊び」だけど、誰もに親にも話せないような遊びは、人様に迷惑かかる「わるい遊び」だということを、ちゃんと判別できるようにならないと、ただの無駄遣いになります。

それは「お金」も「時間」も、若いときの「経験」も、になります。

夏は、羽目を外しちゃうたのしい時間だけど、開放しやすい季節だけど、たいせつにしないといけないませんよ笑。
「ひと夏の恋」なんて言葉もあるくらいですから、マジックにかからないように。


留学するのも、1日体験するのも、河川敷でぼーとするのも、内容がたいせつなんです。




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