徒然なるままに

子供の頃から活字が好き。読んだ本のこととか日々の暮らしの中で感じたことを綴っていきます。

秋の夜長に

2008年09月28日 | 読書
秋になると、本が余計に好きになる。
先週は、芝木好子、高樹のぶ子、今週は蓮城三紀彦のを読んだ。
高樹のぶ子の本は彼女のデビュー作からずっと読んでいる。
彼女の作品に投影される主人公が好きだ。

芝木好子はここ1、2年前から読み始めたがなかなかいい。
高樹のぶ子の描く世界と少し似ているような気がする。
今回読んだ高樹のぶ子の短編集は、なんとなく蓮城三紀彦の世界に近いような傾向があった。
彼の作品は、一体なにが真実なのかわからなくてその世界にはまってしまう。
15年位前にはよく読んでいた作家。今回借りたのも読み出してから、ああこれ読んだことがあると気づいた。

好きな作家の本はすべて読んでしまうほうなので、早く次が出ないかと待っている。最近は彼の新しいのがないのでどうしたのかなと思っている。
しかし、彼の描く世界の人間関係は複雑怪奇なので何回読んでも真実に到達できたかどうかよくわからない。

私はどっちかというと女性作家の書いた小説のほうが好きなので、男性作家の本を追うのは珍しい。でも宮本輝、浅田次郎は大好き。浅田次郎にも宮部みゆきにも宇江佐真里にも影響を与えたのは、山本周五郎だと思う。
彼の作品には人間の心根のすばらしさが描かれる。人って捨てたものではないと感じられて落涙してしまうことがある。
すなわち、それを彼が描けるということは彼がそういう人なんだろうなと思う。

PCがないときは本当によく本を読んだものだ。
二週間に一度5冊借りて読んでいた。
日曜の朝刊の新刊書のコーナーを読んでは新作をリクエストして図書館で新刊を借りたものだ。

秋になると本の虫が這い出してくるらしくまたしばらくは、いろんな作家の描く世界に浸れそうだ。楽しみ、楽しみ。

しかし、若いときに読んでいたような外国物はもう読む気力がないなあ・・・・

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