徒然なるままに

子供の頃から活字が好き。読んだ本のこととか日々の暮らしの中で感じたことを綴っていきます。

「遠い蛍」・・・澤田ふじ子

2006年01月13日 | 読書
若い頃は時代小説というのは手に取ることがなかったので、この作家を知ったのは親友のお母さんがいつも読んでいたからです。

この作者は、私の母校の先輩です。
大学で京に行きそのまま京の人となったらしい。

それでもやはりふるさとは恋しいのか、小説の中には「尾張屋」とか「美濃屋」とか濃尾に近い地名が頻繁に登場します。
これは短編集で、どれもこれも珠玉のような短編だと思います。
短編の名手といえば私は「森瑤子」さんをあげるけど、この方も本当にいい。
貧しい生活の中の庶民を描きながらも、人の心には身分の上下はなくあるのはただ魂のあり方だけだと・・と言う気持ちになります。
感動してとてもほっとする短編が多かった。

時代小説の現代女流作家では、この方と、宮部みゆき、宇江佐真理がとてもすきです。


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