神も仏も②
1
神は黙し
人は争う
神は黙し
人は病む
神は黙し
人は傷つく
人の生も死も
神のこころを揺さぶらないのか
この沈黙はいつ終わるのか
神も仏も在るのに あり給うのに
2
いつまで戦争が続き、どこまで災害が拡がっていくのか、何とも言えないもどかしさ、いらだたしさ、哀しさ、苦しさの日々。
神さまが手を伸ばし、瓦礫(がれき)の山から人を救い出してくださらないのか、戦車を海に放り込んでくださらないのかと心の中で叫ぶ。
けれど、神は黙っておられるように見える。地球を我がもの顔で歩き続けてきた我等ニンゲン。そのエゴ、その悪、その罪に対して、もっと真剣に向き合いなさい、もっと心をいためなさい、自分に何かできないかと問いかけなさい、そして、できることから始めなさい、そう言っておられるのか。
自己責任―人類としての自己責任、それを取るよう、神よ、あなたは、われわれに迫っておられるのか。
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砲火は止まず、地は揺らぎ、幼い子どもたちが苦しむ姿を目にする毎日です。他方、人の不幸に無関心な姿、そればかりか人を傷つけることをわが喜びとしているようなあさましい姿も、ワイドショーで取り上げられています。 「どうにかしていただけませんか、神さま」と、朝昼夜、貧しい祈りをささげている者です。