神も仏も
―神も仏もあるものか
追い詰められ、絶望の淵に立たされてそう叫ぶ
そう叫びながら 神か仏にすがっているのだ
ほんとうに神も仏もなければ
困ったときの神頼みさえできぬ
賽銭を投げて拝み倒す そんな虫のいいことさえできない
―おれには神など要らぬ
―わたしは仏などに関心はない
生まれた時から死ぬ時まで己が主(あるじ)である
そう啖呵(たんか)を切って 神や仏に背を向ける
強すぎるニンゲンが夜の闇へ溶けていく
神や仏に見守られていること そんな大事も知らずに
●ご訪問ありがとうございます。
わたしはクリスチャンですが、キリスト教の本やキリスト教を信じる人の本だけでなく、仏教の本や仏教を信じる人の本も読みます。ひたむきな内容であれば、どちらからも多くの事が学べます。
そんなわたしが苦手とするのは、宗教や魂の話に関心がない人、あるいは無関心を装っている人です。己の力だけを信じて生きているような、一見たくましそうに映るひとです。
明日をも知れぬニンゲンの身です。裸で生まれ裸で死んでいく自分というものに、もう少し真摯(しんし)に向き合ってもいいのではと思うのです。