言葉に愛を宿したい
主よ。私は知っています。人間の道は、その人によるのでなく、歩くことも、その歩みを確かにすることも、人によるのではないことを。
(旧約聖書「エレミヤ書」十章)
1
夜中にふと目覚めて あの言葉は失言だったなと悔やむ
だが そのまま夢の続きにもぐりこんでしまう
夜が明けたらまた ひとを言葉の槍で突いてしまうだろうか
時間をかけた言葉を一言でも 舌にのせてみたいのに
2
言葉が軽い―ずっとコンプレックスをいだいてきた
熟慮された言葉、重みのある言葉、沈黙に耐えうる言葉 それを望んできた
ひとの生き方への尊敬の心が歪んでいるのか
犯した罪の数々と、赦されたことへの畏(おそ)れと感謝 それらが欠けているのか
3
「簡単に言えることを、どうして偉そうに話すの?」と 言われる
「返答を待っているのに、どうして黙りこくってしまうの?」とも 言われる
心のサビがギシギシ フツーの態度への軌道修正がなかなかできない
ああ、言葉に愛を宿したい!
◆言葉に愛を宿したい。
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