祈りを、うたにこめて

祈りうた(つぶや句  能登半島地震ー二〇二四年元旦)

能登半島地震―二〇二四年元旦


わが家は孫といっしょのお正月
テレビは「にげて!」の赤い文字
心配の声が笑い声にかぶさる
孫もわたしもトーキョーに居て


爆撃の無い国の元旦
地が揺れ心がグラグラ 身が凍る
火事の阪神淡路、津波の東日本
あの悪夢がよみがえる 泣けてくる

地震は場所を選び 時を選ばない
ヒトには媚(こ)びぬ大自然
日本海の潮(うしお)集めて地上を襲う
荒縄締めて潜んでいたのだ大晦日


コワイ、コワイと孫叫ぶ
コワクナイ、コワクナイと爺が抱く
―大丈夫、大丈夫! まだ聞こえない神の声
―タスケテ、タスケテ!  婆と神呼ぶ


真っ暗な街真っ黒の海
アナウンサーの叫び声 「高台へ!」
凍土ニッポン邪炎がさかる
明けてくれこの闇 止んでくれこの業火






★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。



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