道
―じぶんは嫌われ者だって決めつけないで
真顔で、でも眸(め)はほほえんでそういわれた
顔をチョッと 上げてみようかな
―じぶんは弱いと思ったっていいんだよ
しずかな温もった声でそういわれた
わたしはフッと 息を吐いてみようかな
暗い道
寒い道
とおい道
―歩けるかどうか自信なくたってだいじょうぶ
背中に掌(て)をあててそういわれた
おっかないけど 足を出してみようかな
あなたがおられるから
ちょっとしたしくじりなのに胸がうずく
不安や緊張でおなかが痛い
いらだちで動悸(どうき)さえしてくる
恐怖で血が青くなるようだ
きょうを始めるのがこわい
このままふとんにもぐりこんでいたい
みんなおっくう いっそみんな棄(す)ててしまいたい
このわたし自身も
―そんな日がある
でも
あなたがおられるから
あなたがおられるから
わたしは窒息(ちっそく)しない
わたしを
追い詰めない
あなたがおられるから
あまたがおられるから
あしたは微笑むことだって
できるかもしれない
●ご訪問ありがとうございます。
梅雨の時期は、こころも沈む時が増えるでしょうか。
哀しいニュースが毎日続くので、こころがいっそういたみます。
わたしはそんなとき、讃美歌をよく聞きます。歌声のときもありますが、楽器だけのときもあります。少し落ち着くようです。