おれの心臓はまだ
おれの心臓はつよくない
おれの心臓はすこしくたびれてきた
おれの心臓はまだ何発の銃弾をうけられるか
おれの心臓はまだ 幼な児の、老人の、夫をうしなった妻の 息子をうばわれ
た母の何人のうめきをきざめるか
おれの心臓はまだ何人の兵士の血をのみこめるか
おれの心臓はまだ 壊されたアパート、焼かれた畑、崩された教会、それらの
いくつをおぼえられるか
おれの心臓はつよくない
おれの心臓は弱音を吐きたくなってきた
おれの心臓よ! おれのちっぽけな心臓よ!
おまえはまだいくつの棺(ひつぎ)をしっかり納めることができるか
●ご訪問ありがとうございます。
この詩を、自分を鼓舞(こぶ)するために書きました。
昨日、ウクライナ出身のソプラノ歌手「オクサーナ・ステパニュック」さんの歌をユーチューブでききました。その歌声に、こめられた思いに涙が出てきました。
ロシアの侵略が止まりません。いまがウクライナのいちばん危ない時かと思います。また、食料危機が、アフリカのひとたちにも及ぼうとしています。このような状況の消え去ることを、あきらめずに祈ります。