親子
予期しない事故われ襲い
骨砕き
体も荒れて心も荒れて
一杯の箱にそろえた入院具
要らぬと叫び
母追い返す
発熱の母を見捨てて 片恋の
ひとに届けた
ああ風邪薬!
誕生の祝いのメール
宙に舞い
冷たい雨に溶けて降りだす
かきむしる我が胸のうち
息子らは
知るや知らずや祈りの胸を
子の十年、親の十年
離れても
もつれた糸や切れた糸 無し
●ご訪問ありがとうございます。
「親だからね」という言葉は、親子関係のすべてかもしれません。言動の理由のすべてと言ってもいいでしょう。理屈も説明も要らない関係、それが親子というものなのです。
(子であったとき、わたしはどれほど親泣かせをしてきたかしれませんが、親となってみると、最後は帳消しにできるものだと思うのです)