祈りを、うたにこめて

祈りうた(でくの坊  心配ができるひと)

心配ができるひと

 

 

じぶんの具合がよくなくても

ひとのことを気にかけられる人がいる

 

じぶんの具合がわるいので なおさら

ひとのことも心配できる人がいる

 

じぶんの具合がちょっとあやしくなっただけで

ひとのことはそっちのけになってしまうわたしの外(そと)

 

 

渥美清がちょうちょを見つけた

台風が去った翌日

 

元気なのか くたびれていないか

傷ついたところはなかったか

 

夕べの嵐はすごかった

家の中で雨も風も早く過ぎてくれと息をひそめていた

 

ちょうちょよ あの台風の中で

どんなに心細かったろう

 

一匹だけだったのか 仲間はどうした

草とか木とか身を守る処はあったのかい え?

 

ゆうべの台風どこに居たちょうちょ(渥美清)

 

 

●ご訪問ありがとうございます。
人の優しさと自分の冷たさ・関心の乏しさと、ついつい比べてしまいます。渥美清の俳句を読んでいると、弱い者への愛情が伝わってきて、ああ何て優しいのだろうと思います。
つらいときにこそ人の辛さがわかる心、遠い目標です。

 

 

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