いやぁ、良いアルバムです。今年のマイベストアルバムの有力候補だと思います。
コレを全国流通でリリースしてくれた信頼のピーヴァインレコード、本当にありがとう。
さとうもか
『Lukewarm』
2018/3/14リリース
P-VINE
PCD-22405
まずタイトルチューンを聴いてください。
この気持ち良さと、少しゾワッとする感覚が綯交ぜな歌。大好きです。
彼女との出会いは多分2年ちょい前のタワレコ。奥さんが試聴機に入ってたのを聴いて気に入ったらしく私にも勧めてきたのが『THE WONDERFUL VOYAGE』だった。夫婦二人して思ったのは大好きな原田茶飯事くんに通じるテイストがあるなぁという事。ガットギターの味わいとか、ボサやソフトロックやジャズの感じが垣間見えるところとか。
今回のアルバムをプロデュースしたのは入江陽。もかちゃんと二人三脚で素晴らしいアルバムに仕上げてくれています。しかし4曲目のミュージシャンクレジットに“電子レンジ:入江陽”って・・・初めて見たよ(笑)
その曲がコチラ。
ゲストの鶴岡龍がトークボックスで実にイイ味を加えてくれています。
彼女の音楽からは映画音楽や古のジャズ、ユーミンの初期やといったファクターを感じるのですが、個人的には服部良一先生の様な小粋なポップネスを湛えている様に思いました。
声には柔らかさと若干のザラつきが耳に引っかかる絶妙のフックがあります。クリエイターとしてのポテンシャルも文句なし。10曲で30分という実に潔い構成もアルバムとして見事。
岡山という対岸のお隣県にこんな才能がいる事が本当に嬉しくなります。是非、橋を渡ってコチラにもライヴに来て欲しいなと切に願います。