たまには歌モノ以外を取り上げてもイイかな・・・・
JABBERLOOP
『5』
2012/7/4リリース
インフィニティ
INFTR-001
過去にセカンドアルバムとサードアルバムをレヴューしたクラブ系ジャズバンドの新作です。
今回は、デヴュー5周年というコトで自主レーベルを立ち上げてのリリース。
気合いが入った作品となっています。
トランペット、サックス、鍵盤、ベース、ドラムというハードバップコンポの編成ながら、出てくる音は親しみやすくメロディアスで、過去作に比べてもポップさが増し、もはやジャズのカテゴリに留めるのは勿体ない感じ。
こーいうインストを楽しめるポップマニアが、もっと増えてくると面白いんだけどな。
彼らは、青木カレンやドーリスといった辺りの作品に関わったり、あの“レコード番長”須永辰緒の「夜ジャズ」にも参加するなど、業界評価も高く、メンバーは大阪芸大や大阪音大出身で演奏にも定評があります。
しかし、魅力は何よりもメロディの良さ。
メンバー5人が楽曲を書くことで、質感のヴァラエティが生まれ、それぞれの持ち味が堪能できます。
個人的には「イナズマ」や「sato」といったキラーチューンを書く、MELTENこと岸本亮のメロディメイカーとしてのポテンシャルに期待大ですね。
“いかにも”なジャズではなく、グルーヴィでポップネスを湛えた音作りで、これからも楽しめる作品を送り出して欲しいと願う次第。