日本グルーヴチューン振興会

レヴュー:植村花菜『愛と太陽』

今年1月初頭にセカンドアルバムをリリースした花菜ちゃんが、早くもサードアルバムを発表しました。
同じ年に2枚のオリジナルアルバムを出す、というのは昨今珍しいかもしれませんね。

植村花菜
『愛と太陽』
Aitotaiyou








ファーストアルバムがホントに素晴らしくて、セカンドで少し首を傾げて、そしてこの3枚目。期待と不安半々で聴きました・・・・
結果から言えば、いい感じです(^^♪
細かい注文は色々あるけど、ソレはまだ伸び代があるコトの証なワケですから。

今回のアルバムに関して特筆すべきは、外部ライターの比率の高さ。特に作詞は、森若香織が3曲・jamが2曲・小林建樹,いしわたり淳治,松岡モトキ&関佳代子が各1と、3分の2が花菜ちゃんでは無い
作曲は3曲を除いて彼女だが、コレを“てこ入れ”と見る人間もいそうだな(苦笑)

植村花菜の世界観が壊れる、とか言う「原理主義的」なファンもいるかもしれませんが、出来上がったモノが良ければイイという私は、今回のアルバムを評価します。
セカンドアルバムのメインアレンジャー:澤近泰輔よりは、今回の松岡モトキの方が花菜ちゃんのメロディが生きると思うのです。
フックの効いたメロディと、グルーヴが感じられるヴォーカルを更に際立たせる、躍動感のあるバンドサウンド。アコギやオルガンを生かした暖かい音作りが、花菜ちゃんの声の温もりと溶け合って心地良いったら無い。
出来たら、もう少し派手目のホーンが入った曲を聴きたかったな(笑)

個人的オススメは、なんといっても先行シングルの「あなたのその笑顔はいいヒントになる」。グルーヴするアコギと、伸びやかなヴォーカル、グサグサ突き刺さるメロディのフック、特にサビの展開は見事です。
後は、パーカッションとオルガンが効いた「ラスト・ランゲージ」、正調カナ吉節「最後のkiss」、力強いサビが印象的なミドルスロウ「タペストリー」、アーバンソウルテイストも感じられるアッパーグルーヴ「もっともっと…」、控えめな(笑)ホーンが暖かいミドルポップ「この手のひらで」といった辺りが気に入ってますね。

とりあえず、このアルバムのお陰で2007の植村花菜は充実していたと締めくくれる(爆)
個人的にも、セカンドの若干ネガティヴな印象は払拭されたと言っていいな。


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