休みの日くらい少し長めの記事を書いてみるかと思い、俺100シリーズです。
本日はオリジナルも大好きですが、あえてのカヴァーをチョイス。
邦楽のカヴァー史上、ベスト3に入ると思う一曲です。
ピチカート・ファイヴが1994年にシングルとしてリカットした名曲「陽の当たる大通り」。良くも悪くも、渋谷系の特集とかすると結構な確率で流れてきたりする知名度の高い一曲です。
ちなみにオリジナルはこちら。
いかにも小西康陽らしい趣味の良い音作りとメロディ。対して鬱屈した感じが漂う負の感情を湛える歌詞。野宮真貴のポップな歌声と相まって不思議なムードを醸し出す極上ポップスです。
これを2002年にリリースされたピチカート・ファイヴのトリビュート・アルバム『戦争に反対する唯一の手段は。-ピチカート・ファイヴのうたとことば- 』でキリンジがカヴァーしているのですが、これがもう素晴らしいの一言。
生々しいヤスの歌声とシンプルなピアノの伴奏が歌詞の持つ力を加圧する。この時の掘込泰行の歌声は神がかっているとすら感じます。美しくも力強いコーラスも勿論最高。
個人的には殆どの場合において、「オリジナルを超えるカヴァー無し」が信条なのですが、これに関してはオリジナルを凌駕しているとすら感じる名カヴァーだと思います。(方向性が違うので、どちらが優れているという訳ではありませんが)