実に8ヶ月ぶりの俺100です。
先日、岡村ちゃんが出てる関ジャムを見てて突然思い立ちました(笑)
この曲のリリース当時、私はこの曲をリアルタイムのヒット曲の一つとしか捉えていませんでした。1988年頃というと個人的には角松敏生にどっぷり浸かっていた時期で、岡村ちゃん自身は好きでも嫌いでもなかった。加えて今のように楽曲単位で音楽を捉える意識もそれほど強くはなかったのです。
しかし、今更ながら聴いてみるとその凄さを強く感じる訳で。当時の音楽シーンはまだ中森明菜や南野陽子、中山美穂といった女性アイドルや、全盛期の光GENJIを筆頭にジャニーズ勢がオリコンを独占している様な状況で、その中に氷室京介や長渕剛、サザンや久保田利伸といった辺りが食い込んでくるイメージだったかと思います。その中で、この曲がそれなりにヒットしていたのは今考えればますますもって凄いことだなぁと感じるのです。
サビにおけるメロディのキャッチーなフック、強く高揚感を高めるコーラスといったマスに訴える要素と、岡村ちゃんの真骨頂である粘るヴォーカルとソウルフルな言葉の置き方が相まって、とても耐久性の高い楽曲になっていると思うのです。使い古された言い方になりますが、和製プリンスの異名もピッタリな正に天才の仕事っぷり。30年以上経っても全く色褪せないどころか、今の方が楽曲の真価が理解されるのではないかと思ってしまうのが、この曲の価値ではないかと改めて感じた次第です。