ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

岩内線の跡を探るタラタラ散歩(本当の本編の3)

男が息をきらせて、その場所へ行くと両側に木々が生い茂ってまるでトンネルのような光景。しかし、男はここはいつか来たことがあるような 気持ちになりました。耳にはまだ汽笛が残っています。小沢の駅の方を見ると鬱蒼とした茂みが線路跡を覆い隠していますが、確かにここを列車が走っていっ た。そんな気持ちになると線路が見えてくるようです。

「自分でも目の前に起きていることが理解できなかったのですね。おうおう、ああああ、みたいな奇声を出していたのは事実でしょう。列車を追いかけているときは必死でしたから。田んぼの中を走るのは畦道が狭くて、結構怖いんですよ。でも、追いかけなければ、もしかして乗れるのではないかと、そう止まってくれるかと思ったんです。だから大声を出したんです。俺は、ここにいるぞぉって。目の前を急行らいでんが汽笛を上げながら通り過ぎていきました。まるで、追いかけられるのを嫌うように。」 「列車が消えた先はトンネルかと思ったのですが、そこは丁度、木がトンネルのように生い茂っていて、そこまで来ると、すーっと涼しい風が吹いて・・そうあの風は、らいでんが残してくれた風かも知れませんね。 そこから小沢方面を見たのがこの写真です。田んぼに向かうトラックが通るのか轍が路床の跡を線路のようにみせていました。ただし、その小沢へは草木が覆い隠してまったく見えませんでしたね。」
 
「そして、反対側を向くと一直線の道路に見えますが、これが線路の跡のはずです。思い切ってどこまでいけるのか歩いてみますと、道にはバラスト(砕石)があり元線路であることが分かります。
また、日向を歩かねばなりませんが、少しだけ雲がかかってくれてきたようでした。」



「木々のトンネルを抜けると左右には田んぼや畑ですが、人家はないところでしたね。線路はほぼまっすぐに進んで、この先で大きく左にカーブするはずなんですがね。なかなかそこまで行き着きませんね。ああああ、暑いです。」



「途中に堀株川の支流を渡るのですが、ここは土がないためかバラストがはっきりと分かりましたが、この下は鉄橋なのかコンクリ橋なのか石橋なのか覗き込んだんですが、なにぶんサラリーマンカッコに加え、写真はiPhoneで撮っていたので、ストラップナシのため落としそうで怖くなり、撮れたのがこのアングルで限界でした。結局、ここで何で出来た橋は確認できずでありました。ほんとは暑くて水に飛び込みたいところですが、ちょっと降りるには3mくらいあるので我慢しました。」

「しかし、あとで国道側から見ると、このように水色に見えるということは、やはり鉄橋なんでしょう
かね。でも上を歩いていると鉄橋という感じは全くないのですが。コンクリ橋かなぁ。もう少しちゃんと見ればよかったですね。え、手抜きだろって、、いやぁ、ちゃんと仕事してますって。そりゃ、これが鉄道用の鉄橋って証明できれば良かったんでしょうけど。ま、ちゃんと仕事しますから。あとで分かりますよ。」



「さて、しばらく行くとようやく舗装された道路と交差する場所にでたのです。ここでは、このルートが岩内線の跡であるのは、確信をえましたね。中国でいえば核心的利益を得た感じでしょうか。この仕事は成功だ。あとは証拠さえあればいいのです。鉄道標識の抜け残しとか線路そのものとか、この交差しているところが踏み切りで線路がそのまま残っていてくれれば動かぬ証拠になるのですが。幻ではなく、証拠が、証拠が欲しいところです。」




さて、この先にはいったい何があるのか。帰りの時間はせまってくる中サラリーマン親父の判断は一体どうなるのでしょうか?証拠は、手に入れられるのか。次回もご期待を。。
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