ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

小池の今は

まだまだ、風邪が完全に治らなく、いい歳して鼻水で提灯作って夜道を照らしていたら、「また風邪ひくぞ!」と白い犬に怒られて家に帰りましたが、やっぱり風邪をひきなおしたワシなのである。昨日もコンコンズルズルしながら医者に行ったのである。
さて、病院通いの楽しみというと読書ですな。大学病院も多少週刊誌程度がおいてあるが、やはり個性が出るのは町医者であるね。最近、よく見るのがなぜか「おとなの週末」という本が多いのである。基本的には、一流からB級までのグルメと温泉ばかりであるが、こういう本が置いてあるのは、40代の医者なのね。それも男に限らないのである。去年は、5軒医者に行ったが、なんと5軒中3軒に置いてあったのである。ワシの統計だから相当に精度が高いのである。いかに医者がグルメと温泉が好きな人たちかが分かるのである。しかし、そんな詮索をしてど~~うすんのさ、あんちゃん

さて、昨日行った医者にも「おとなの週末」はあるのだが、最近よく行くのでバックナンバーも読みきってしまったなぁとふと見ると「その新聞が読売新聞でありますように」とふと見ると読売新聞が読んでください、いくらでも売りますよと言わんばかりに体を捩らせてソファーでクネクネしていたのである。仕方がないので、読んでやるか、でもお金は払わないからねと新聞に言うと、「その新聞が読売新聞でありますように」と殊勝なことを言うので読んであげたのである。
それが大当たり。日経には決して載らないだろうなという記事が載っていたのである。見出しは忘れたが内容的には「小池の鮒が1000匹酸欠で死亡」ってなことだったかな。しかし事件が起きたのは昨年の夏で現在写真のように工事をしている大田区が主体の洗足小池公園事業で、小池を一度ひっくり返してきれいにして公園化するさいに、ヘドロの処理をするために薬剤を撒いたが、その際にボートで水底の富栄養ヘドロを舞いあげすぎて、プランクトンが大量発生し酸素を消費したためお魚さんの酸素が無くなり1000匹死んだそうである。区は、ヘドロ処理業者に水深が浅いためヘドロを舞いあげないように指示していたにもかかわらず起きた事故のため業者に魚の損失を補償させることとしたらしい。というのが記事の主旨であったような。なんだか今頃取り上げる記事なのかということは否めないのであるが・・これのお陰で1月に小池視察をワシがしたことを思い出したのである。では、懇親の、いや渾身のレポートを。

写真は4月桜満開で水もまだあった頃
  
                               ©photo by hoihoi
ほぼ同じ方向を見た今年の1月の工事現場
  
                              ©photo by hoihoi
たぶん、色々調べてみると(っていっても大田区のHPだけどね)読売新聞の記者の方も大田区議会での発言等を元に書いたと思われる。結構、記事に引用されているフレーズが多いのである。
大田区総務財政委員会H19年11月15日号 長谷経理管財課長の発言より引用:
「 次に、問題といたしましたお魚が死んだ点でございます。お魚が死んだことについて、いろいろな種類があったわけですけれども、大体価値があるものとして はコイとフナということで、50匹と考えております。1匹あたり1,000円と考えていて、大体5万円ぐらいの損失ではないかと思っておりますけれども、 まだこれの方向は定めておりませんけれども、年度末工事が完成した暁に物納をさせようかというふうにも、お金ではなくてですね、そういうふうにした方がい いのではないかとは今考えております。
 次の問題といたしまして、先ほど言いました仕様書に書かれている、いわゆる捕獲してそれを維持してまた戻 すということなのですけれども、これについてはまず直接工事費のベースで生物捕獲工として22万800円、それと水槽3器の運搬費として24万6,500 円、合計として46万7,300円、これにいわゆる経費というか営業利益というか、それを加算して、それは大体50%だと考えておりますけれども、70万 円ぐらいの設計と私どもの方は考えております。
 現在は、先ほど多くの魚が死んだわけですけれども、まだ生息しているものがおりまして、それを捕 獲して水槽で飼っております。したがって、それを戻す段階で幾らかかったかということで清算をしたいと考えておりまして、大体半分ぐらいの維持費でよかっ たのではないかなと思っております。」
お役人さんは大変だ。これは、小池の公園整備事業底地の改良工事の業者仕切り価格がどうなっているのか?業者の選定、見積もりはいいのか?ということで経理財源課長さんの答弁となっているのだ。どうも、この発言を見ていると生き残ったものは水槽で生きているということらしい。貴重な小池釣り堀子孫種として、きっちりと生育させていただきたいのであるが、どうも、物納させるということは、小池以外からの生物を入れるということらしい。釣り堀子孫は、全滅なのか?
同じく大田区区議会定例会10月10日犬伏秀一議員の発言:
「仮称)上池台小池公園で、本年夏にお魚さんたちが多数お亡くなりになりました。これはミネラルオーシャンという名称の生石灰を主成分とする環境浄化剤を9000平方メートルに27トンも散布し、汚泥をかくはんしたことによる酸欠死でした。」とあるが、全滅とは書いていないから少しは生き残っているのか。でも、議員の人は、魚と呼び捨てにしなくて「お魚さんたち」というのがいいねぇ。課長は最初は「お魚」と言っていたが途中から「魚」と呼び捨てである。(ま、呼び捨ててもいいんだけどね)

工事現場に建てられた看板
  
                              ©photo by hoihoi
現在の工事は、まだ基礎の段階のようであるが、よく見ると湧水がいまもあり、ちゃんと川として流れ出している様子が分かるのである。最初の写真は出水口へ向かって流れる水であるが、硫黄か鉄なのか沈殿物が目立つのである。臭いはしていなかったがね。温泉なら流量は豊富で、泉質は硫黄なんてことになるか。左側手前が出水口。
     
                       ©photo by hoihoi
次は、上記写真の左端に写っている川の上流。左右から水がしみ出ている感じである。ここは、はっきりとした湧水口があるのではなく全体からしみ出ているかなって思われるが、この辺は&教授にも研究をお願いしたいところである。
    
とあれ、どのような形になるかが大田区のHPを探しても載っていなかったようなのであるが、現在の洗足池東側の親水公園のようになるのであろうが、ま、良い公園を作ってほしいのである。
                         ©photo by hoihoi

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「城南地区郷土史資料館」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事