ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

坂の資料館

ともいうべき、ある意味、様々な種類の坂を一挙に見られるところがあるということをご存じでしたっけってなもんです。それも、約200mの間に4本(坂ってどう数えるだったっけ?)の坂、50mごとに1本の計算になりますな。たった200mの間で、一つ一つの坂ごとに変化が楽しめるってことで資料館のように静態保存(坂だから動態はありえんがね)されているような。また、鑑賞するだけでなく、立ち入りも可能であるという坂好きには涎のでそうな場所なんですな。
場所は、ここなんです。石川台から呑川沿いに上池台の道々橋へ向かう道に展示されていますな。ちょうど呑川と洗足池からの呑川支流(アッシは勝手に清水窪支流と呼んでおりますがね)が荏原台地を削った岬みたいな場所辺りの呑川沿いの方ですな。黄色の部分ですよ。




さて、では道々橋側からの鑑賞がおすすめですので、まずは、コレクションNo.1は、名前のある坂で、花抜坂と言う名前がついているですな。

なんで、花抜坂なのかというと、こちらの坂由来説明柱に書いてあるのであるが、大田区の説明では、「坂名は、日蓮が洗足池から池上へと向かう途中、この付近に野花が美しく咲き乱れ、思わず手折ったので以来、花抜(はなぬきき(花の木)の地名で呼ばれるようになったという伝説に由来します。」とありますな。なんてロマンチックなお名前でしょうな。日蓮さんは、洗足池で足を洗ったあと、山を越しながら池上に向かおうと、ここを通ったんですかな。
坂の作りからは、「コンクリざらざらスリップ防止丸穴付き」型に分類される高勾配タイプの装備をしているのですな。



さて、コレクションNo.2。花抜坂の次は、名もない坂ですが、明らかに花抜坂よりも勾配がきつくなっているのが分かりますよね。分類上は花抜坂と同様ですが丸穴の間隔がきつい「コンクリざらざらスリップ防止丸穴付き間隔詰め」型で、ここの味わいは、左右でコンクリの色が綺麗に分かれていることですな。白とグレーの色のバランスが絶妙ですね。ということでこの坂は、「白灰坂」という命名を行いたいと存ずるですよ。賛成の方は挙手を願います。




次は、コレクションNo.3。でたぁ。上部は完全通行止め。下部からは一応、住民だけ車を入れられるようになっているのですな。これは二車線分も要るのかという議論を呼び起こしたという話は無いと思いますが、無駄という言葉を思い浮かべるのはアッシだけでしょうかね。
作りは、「コンクリざらざらスリップ防止丸穴付き間隔詰め詰め」の急勾配型を採用しているようですな。
命名は、「出禁坂」とさせていただきます。



来た来た来たぁ!!コレクションNo.4。上下通行止めに階段がついているという画期的な作品ですよ。左の道路部分は一体なんのためにあるのか疑問がモクモクと沸き起こるですよね。
「コンクリざらざらスリップ防止丸穴付き間隔詰め詰め」の急勾配型はもちろんですがね、階段はなぜ両側にないのでしょうかね?
命名は、「道路無縁坂」としたいです。



これが、No.3と4についている急勾配危険の標識だが、なぜかガードレールの後ろにあるんですよね。もっと前に出しておかないと意味がないと思うんですがね。



最後のコレクションNo.5は、No.4の欠点を見事に改良し、無駄を一切無くしたものになっておりますな。全部、階段にしちまいました。無理です、この急勾配は階段以外にありませんとしっかり主張している作品。ここまで潔いと何もいうことがありません。作りは「コンクリ階段中央手摺配置標準タイプ」ですが、よく見ると両側に白い柵があるのが特徴で、グレーのコンクリ色を中央の手摺と両側の柵の「白」で引き締めている美しいとまで言えるものじゃないかと。。。
命名は、「スリーホワイトコンビネーション坂」としたいと思いますが、何か問題でも??

皆さんも、ぜひこの坂の進化が分かる資料館(東雪谷5丁目周辺)においでください。鑑賞料も無料です。

コメント一覧

ほいほい
ちみも詳しいね
坂マニアは多いのであるね。夫婦坂の旗の台寄りが奥さんなのでしょうか??
また、&YOUくんも結構詳しい。神社の参道は、オマケとして載せよう思っていてちゃんと写真は撮ってある。昇ってびっくりだよね、ご指摘の通り、普通の空き地だけがあります。それも狭い。
ところで、試合は勝ったのか?
&you
上り詰めても何もない
NO4か3の、写真右手のマンションが面白い。階段付きの廊下で、上下の階が繋がっているはず。近くに、上り詰めても何もない「神社の参道」にも似た階段坂があります。単に家の玄関口階段だったのか・・
この記事の為に、寝過ごしたわけ?!
坂の名前鑑賞会会長
ま坂!
私、ウン十年前、あの地、東雪谷に2年間住んでおりました。ある冬、大雪が降りました。近所のあちこちにスキーする子らが出没しました。

坂に名前が付くというのは面白いです。それだけ日常生活の中で存在感があるのでしょうね。私の好きな坂の名前は四十路坂です。そう、♪越えた七坂四十路坂~の四十路坂です。

これは言うまでもなく夫婦坂という歌の歌詞ですが、この地から馬込に行ったところに夫婦坂という坂があります。その坂は凹型、つまり下りて上るという坂です。底をはさんで二つの坂が向かい合ってるから夫婦坂なんでしょうね。これが凸型だったら、つまり背中合わせだったら夫婦坂という名は付かないんでしょうね。ほんとうはこっちの方が夫婦坂だ、なんてことは言いっこなしでね。
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