つまり、炎天下に黒のしっかりしたビジネスバックを持って、半袖Yシャツにジーンズという上半身だけサラリーマンっぽい、非常にアンバランスなオヤジが走るのであります。街の人の注目を浴びるのは当然で、怪しいヤツという目で見られる中を、「いやいや決して怪しいモノではありません。胆振線の廃線跡を見るために走っているのです、それに母親と昼飯を食べる約束なので、次の列車に乗らないなどと説明しても、まだ、次の列車があるべぇ、どうして走るんだと言われたり、胆振線探してる?、あれはねぇ大分まえに無くなったんだよ、知らないの?線路はあっちだけど乗れないよ」とか解説されるのも困るという訳で、人と視線をあわせず、ひたすら前のみを向いて頭からダラダラ落ちてくる汗をGATSBY FACIAL PAPERで拭いながら走るのであります。また、道も広いから実際は近いはずのものも遠くに見えるので、なんか果てしないような絶望感に襲われるのであります。時計を気にしながら、左手にビジネスバック、右手にGATSBY FACIAL PAPERを握りしめていた変なオヤジは、ようやくここじゃ!のポイントについたのであります。
もうこれは、完全に廃線跡であります。夏草に覆われていますが、なだらかなカーブであります。線路がいまにも浮かび上がって見えるようであります。
そこで見えてきたのがこの写真なのであります。暑さで頭が幻想に襲われたか。熱中症とはこのことか。左になだらかにカーブしていく胆振線の線路であります。
ちょっと先は高原路線の趣があるのであります。
こちらはかつて信号用のケーブルを収容していた(?)トラフの跡。
これは解説の必要ない枕木のオンパレードであります。なぜかイースター島のモアイのように見えるのはアタクシだけでありましょうか?
さて、ここでのんびりしてはいられないのであります。後ろを向けば倶知安駅へのアプローチも、ほら、アナタにも見えてきたでしょう。キハ22の汽笛が聞こえてきそうであります。
おっと感傷にひたっていたらヤバイ時間であります。オヤジは走るのであります。途中、倶知安駅の踏切を撮って、残り150mダッシュでなんとか汗だくで倶知安駅に到着。
これは踏切から分岐方向を見た写真。
3番ホームにすでに入線していたキハ40系2両編成を見ながらホームへの跨線橋を渡っているときにこれまた、かつての風景が見えてきたのであります。
というわけで、キハ22が今は無き胆振線専用の1番ホームに入ってくるところを再現してみたのであります。ホームも無理矢理再現であります。
なんとか小樽行き9時42分発に間に合って、一つ小樽寄りの小沢に向けて出発であります。(いよいよ怒濤の岩内線跡を行く本編につづくのである)
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ほいほい
ほろ酔い乗り鉄同好会会長
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