ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

岩内線の跡を探るタラタラ散歩(長い前ふりの3写真バージョン)

さて、倶知安駅のユルキャラと変な彫像に付き合わされて(といっても自分でつきあったのであるが)、写真を撮っているうちに時間は刻々と経っていくのであります。残り時間は、あと12分であります。目標は300m先の胆振線線路跡でありますが、実は、この時の温度は倶知安でも気温は26度でも体感温度は30度は越していて、またこの夏の北海道の特徴で湿度も80%と高いのであります。サウナ的には好条件でありますが、運動という行為には熱中症いつでもOKという悪条件なのであります。さらに下はジーンズに上はなぜか仕事っぽい半袖Yシャツでなおかつ薬やiPhone関連の充電器、コードに本などを持ってくる関係で、アホっぽいことに仕事用の黒のビジネスバックを持っていったのであります。もっとリックっぽいのとか持ってくれば良かったのでありますが、持ってこなかった!!という単純な理由であります。要は暑さをなめていた、線路跡は駅そばなのですぐに見つかるし、どうせすぐ帰るし、バックから持って行くものを選ぶのが面倒だっただけでこんな目に遭うとは夢にも思わなかったのであります。
つまり、炎天下に黒のしっかりしたビジネスバックを持って、半袖Yシャツにジーンズという上半身だけサラリーマンっぽい、非常にアンバランスなオヤジが走るのであります。街の人の注目を浴びるのは当然で、怪しいヤツという目で見られる中を、「いやいや決して怪しいモノではありません。胆振線の廃線跡を見るために走っているのです、それに母親と昼飯を食べる約束なので、次の列車に乗らないなどと説明しても、まだ、次の列車があるべぇ、どうして走るんだと言われたり、胆振線探してる?、あれはねぇ大分まえに無くなったんだよ、知らないの?線路はあっちだけど乗れないよ」とか解説されるのも困るという訳で、人と視線をあわせず、ひたすら前のみを向いて頭からダラダラ落ちてくる汗をGATSBY FACIAL PAPERで拭いながら走るのであります。また、道も広いから実際は近いはずのものも遠くに見えるので、なんか果てしないような絶望感に襲われるのであります。時計を気にしながら、左手にビジネスバック、右手にGATSBY FACIAL PAPERを握りしめていた変なオヤジは、ようやくここじゃ!のポイントについたのであります。
もうこれは、完全に廃線跡であります。夏草に覆われていますが、なだらかなカーブであります。線路がいまにも浮かび上がって見えるようであります。

そこで見えてきたのがこの写真なのであります。暑さで頭が幻想に襲われたか。熱中症とはこのことか。左になだらかにカーブしていく胆振線の線路であります。


ちょっと先は高原路線の趣があるのであります。


こちらはかつて信号用のケーブルを収容していた(?)トラフの跡。


これは解説の必要ない枕木のオンパレードであります。なぜかイースター島のモアイのように見えるのはアタクシだけでありましょうか?


さて、ここでのんびりしてはいられないのであります。後ろを向けば倶知安駅へのアプローチも、ほら、アナタにも見えてきたでしょう。キハ22の汽笛が聞こえてきそうであります。



おっと感傷にひたっていたらヤバイ時間であります。オヤジは走るのであります。途中、倶知安駅の踏切を撮って、残り150mダッシュでなんとか汗だくで倶知安駅に到着。
これは踏切から分岐方向を見た写真。


3番ホームにすでに入線していたキハ40系2両編成を見ながらホームへの跨線橋を渡っているときにこれまた、かつての風景が見えてきたのであります。


というわけで、キハ22が今は無き胆振線専用の1番ホームに入ってくるところを再現してみたのであります。ホームも無理矢理再現であります。


なんとか小樽行き9時42分発に間に合って、一つ小樽寄りの小沢に向けて出発であります。(いよいよ怒濤の岩内線跡を行く本編につづくのである)

コメント一覧

ほいほい
これから大阪
お誉めのお言葉ありがとうです。次回はさらにパワーアップ予定であります。ご期待ください。
あ、これから大阪へ出張です。
ほろ酔い乗り鉄同好会会長
な、な、な、な、な、
なんだ、これはっ!
これはまごうことなき鉄道のフィールド・オブ・ドリームスではありませぬか!
ほいほいさんは暑さゆえの幻想かと言われますが、私は先ほどからお腹を暖めてくれている焼酎のお湯割りのせいかと思いましたです。
最近よく知られるビフォー・アフターの匠は世に目に見える実用的便益をもたらしてくれるようでありますが、このアフター・ビフォーの匠の技は不思議な力で心の奥深くを揺り動かしてくれるのであります。
お湯割り、もう一杯いこうっと!
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