皆さんの体には黄色ブドウ球菌が棲んでいます。
と言われたら気持ち悪いと思う人が多いでしょう。
目や咽喉や鼻、皮膚、腸内にも微生物が沢山棲んでいて私たちの健康状態を左右しています。
目の中の常在菌は主に、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌です。
インフルエンザ菌とは?
インフルエンザ菌は1892年に当時流行していたインフルエンザ(ロシア風邪)の病原菌として、ドイツの医師リヒャルト・プファイファーと北里柴三郎が培養に成功した細菌です。
1918年にスペイン風邪が流行した時に日本でインフルエンザ菌のワクチンを製造し、500万人が摂取しましたが、効果は無かったのです。
その後、1933年にインフルエンザのウイルス説が認められインフルエンザは細菌が原因ではない事が広く認められました。
細菌とウイルスの違いは、細菌は自立増殖が出来る生物ですが、ウイルスはもっと小さくて自立増殖が出来ないので生物ではありません。
1995年にインフルエンザ菌の遺伝子が解明されましたが、インフルエンザとは関係が無いのにインフルエンザ菌という名称はそのまま使われています。
インフルエンザ菌は人の喉や鼻にも生存しています。
免疫が低下した時に、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などと同様に感染症を発症します。
しかし、免疫機能が正常であれば、他の細菌感染症などの予防をしていると思われます。
黄色ブドウ球菌は、健康な人でも約3割の人の鼻から検出されます。
恐いのはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)です。
黄色ブドウ球菌は肺炎や心内膜炎、敗血症の原因になる場合があり、MRSAなどは院内感染の原因菌にもなっています。
健康な人は黄色ブドウ球菌やMRSAにも免疫が働いています。
人間の皮膚や鼻の中に普段からいる特定の「有用常在菌」が分泌する酵素によって、病原菌の 一種「黄色ブドウ球菌」を覆う菌膜が破壊され、菌が排除する事が確認されています。
この酵素は抗生物質が効かない薬剤耐性菌にも効果があり、新たな治療法開発に役立つ可能性もあります。鼻の中に多い常在菌の表皮ブドウ球菌には、黄色ブドウ球菌の菌膜を壊すタイプと壊さないタイプがあり、壊すタイプは「Esp」という酵素(表皮ブドウ球菌が生み出す蛋白質分解酵素「セリンプロテアーゼ」)を分泌し、これが菌膜を破壊し、菌が排除されます 。
この酵素は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの耐性菌にも効果があり、1年間一緒に培養しても耐性はできなかった事が確認されています。
という事は名称は気持ち悪いけど、ブドウ球菌も体に良い働きをしているのですね。
時々院内感染のニュースを見ますが、全員が感染し発症する訳ではなく、発症しない人もいます。
それは腸内細菌が大きく関わっています。
皮膚や粘膜の常在菌の状態が良好な人は、腸内細菌の状態も良いのでしょうね。
腸内細菌は1000種類、100兆個とも言われています。
発酵して有益な働きをする善玉菌、毒素腐敗産物を作る腐敗菌(悪玉菌)、そして一番数が多いのが大腸菌などの日和見菌です。
日和見菌は悪玉菌が増えてしまうと毒素を作ります。
でも善玉菌優勢の腸の中ではビタミン合成や免疫刺激など有効な働きをしてくれます。
善玉菌優勢の腸を作って置けば、粘膜や皮膚常在菌の状態も良くなります。
腸内細菌の事は、また後日に詳しくおはなしさせて頂きますが、とりあえず今は、腸内発酵を促進して健康維持できる食養生を実践してください。
その原点は日本古来の和食です。
腸内細菌は先祖代々遺伝して来ましたので、皆さんの善玉菌を元気にするのは、先祖が食べていた和食中心の食事です。
特に和食の米と発酵食品を食べる人は、腸内の菌の種類も多く、免疫機能も上がります。
そして不足しがちな栄養素を務めて摂取する事も重要です。
現代人に不足しているのはビタミンDで、適度な日焼けとキノコ類、小魚を食べるといいです。
そして鉄分などのミネラル類の多い食材も多めに食べてください。
腸内細菌が発酵するとビタミンB群、アミノ酸などの栄養素は作りますが、食物繊維や鉄分その他ミネラル類は作れません。
番組から2月のプレゼントのお知らせです。
善玉菌の宝庫、生きた多種類の脂肪分解菌、蛋白分解菌、食物繊維分解菌、糖質分解菌が働いてくれる「ビオネ酪酸菌」カプセルを5名の方にプレゼントさせて頂きます。
下記から音声をお聴き頂ければ、プレゼントに応募できます。
ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC250219_Dr_K_Egao.mp3
と言われたら気持ち悪いと思う人が多いでしょう。
目や咽喉や鼻、皮膚、腸内にも微生物が沢山棲んでいて私たちの健康状態を左右しています。
目の中の常在菌は主に、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌です。
インフルエンザ菌とは?
インフルエンザ菌は1892年に当時流行していたインフルエンザ(ロシア風邪)の病原菌として、ドイツの医師リヒャルト・プファイファーと北里柴三郎が培養に成功した細菌です。
1918年にスペイン風邪が流行した時に日本でインフルエンザ菌のワクチンを製造し、500万人が摂取しましたが、効果は無かったのです。
その後、1933年にインフルエンザのウイルス説が認められインフルエンザは細菌が原因ではない事が広く認められました。
細菌とウイルスの違いは、細菌は自立増殖が出来る生物ですが、ウイルスはもっと小さくて自立増殖が出来ないので生物ではありません。
1995年にインフルエンザ菌の遺伝子が解明されましたが、インフルエンザとは関係が無いのにインフルエンザ菌という名称はそのまま使われています。
インフルエンザ菌は人の喉や鼻にも生存しています。
免疫が低下した時に、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などと同様に感染症を発症します。
しかし、免疫機能が正常であれば、他の細菌感染症などの予防をしていると思われます。
黄色ブドウ球菌は、健康な人でも約3割の人の鼻から検出されます。
恐いのはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)です。
黄色ブドウ球菌は肺炎や心内膜炎、敗血症の原因になる場合があり、MRSAなどは院内感染の原因菌にもなっています。
健康な人は黄色ブドウ球菌やMRSAにも免疫が働いています。
人間の皮膚や鼻の中に普段からいる特定の「有用常在菌」が分泌する酵素によって、病原菌の 一種「黄色ブドウ球菌」を覆う菌膜が破壊され、菌が排除する事が確認されています。
この酵素は抗生物質が効かない薬剤耐性菌にも効果があり、新たな治療法開発に役立つ可能性もあります。鼻の中に多い常在菌の表皮ブドウ球菌には、黄色ブドウ球菌の菌膜を壊すタイプと壊さないタイプがあり、壊すタイプは「Esp」という酵素(表皮ブドウ球菌が生み出す蛋白質分解酵素「セリンプロテアーゼ」)を分泌し、これが菌膜を破壊し、菌が排除されます 。
この酵素は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの耐性菌にも効果があり、1年間一緒に培養しても耐性はできなかった事が確認されています。
という事は名称は気持ち悪いけど、ブドウ球菌も体に良い働きをしているのですね。
時々院内感染のニュースを見ますが、全員が感染し発症する訳ではなく、発症しない人もいます。
それは腸内細菌が大きく関わっています。
皮膚や粘膜の常在菌の状態が良好な人は、腸内細菌の状態も良いのでしょうね。
腸内細菌は1000種類、100兆個とも言われています。
発酵して有益な働きをする善玉菌、毒素腐敗産物を作る腐敗菌(悪玉菌)、そして一番数が多いのが大腸菌などの日和見菌です。
日和見菌は悪玉菌が増えてしまうと毒素を作ります。
でも善玉菌優勢の腸の中ではビタミン合成や免疫刺激など有効な働きをしてくれます。
善玉菌優勢の腸を作って置けば、粘膜や皮膚常在菌の状態も良くなります。
腸内細菌の事は、また後日に詳しくおはなしさせて頂きますが、とりあえず今は、腸内発酵を促進して健康維持できる食養生を実践してください。
その原点は日本古来の和食です。
腸内細菌は先祖代々遺伝して来ましたので、皆さんの善玉菌を元気にするのは、先祖が食べていた和食中心の食事です。
特に和食の米と発酵食品を食べる人は、腸内の菌の種類も多く、免疫機能も上がります。
そして不足しがちな栄養素を務めて摂取する事も重要です。
現代人に不足しているのはビタミンDで、適度な日焼けとキノコ類、小魚を食べるといいです。
そして鉄分などのミネラル類の多い食材も多めに食べてください。
腸内細菌が発酵するとビタミンB群、アミノ酸などの栄養素は作りますが、食物繊維や鉄分その他ミネラル類は作れません。
番組から2月のプレゼントのお知らせです。
善玉菌の宝庫、生きた多種類の脂肪分解菌、蛋白分解菌、食物繊維分解菌、糖質分解菌が働いてくれる「ビオネ酪酸菌」カプセルを5名の方にプレゼントさせて頂きます。
下記から音声をお聴き頂ければ、プレゼントに応募できます。
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