馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌11.16冬のはからい

なんでもないなにかが
騒がしい朝
生きとるか?
のひとこと
わたしという門のまえに
残された
声のかたむきに
ふかい想いをよせてくれ
というような

 

とくべつな意味はないが
心だけ
べつのところで
糊カッターでうやうやしく
黒タイをしめて
冬に入る
ふだんは破れたTシャツで
負けじと
寒さだけを抱きしめ

 

台所の冷たい板のうえで
生きとりゃ、ええ。
しゃがれ声の
どこまでも暖かい装いで
はからいが
玄関におかれている
ふかい想いの
風呂敷にくるまれて


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