からだの
痛みをとおって
像がスタートダッシュ
顔を半分だけおいて
ワシは、捨てられたっ。て
うるさいから
黙らせてほしい
いっしょに関節をつれ
この半顔はしつこく
広場につどう
それぞれが凝視する
夕焼けた半身に
地平がひろがっている
ワシの、コース返せっ。て
うるさいから
眼をえぐった
地平がうらがえった
上下反転して
頭がかえってきた
たとえ神経は多少ずれていても
おなじ夕焼を
残像化して
首が頭にのっている
それでも、人生、つづくんだっ。て
痛みをわすれて
像はラストスパート
おめでとう
きらきら
星が降る夜になる