馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌04.20家に帰る

なにかが足りない
しずけさのなかで
迷子になった
かくじつに守ってくれる
シェルターに
行ったことある人、いる? 
この町には
二度と帰らないと誓ったおばさんの
気もちに
月がかぶさる
見えていないもの
つかまえようとして
息絶えそう
夜明けは
わたしをおぎなう
わたしが足りない
ここにいない
困惑を
抱えるように
ふるえる妹たちを抱きしめる
ねえ、いつ髪切ってる?
やせた声
色褪せてしまう
たいせつな思い出の半分だけ
地下を水が流れるように
どこ行く?
家に帰る
星が降りやまない


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