じっと待っているひと影のかたちになって水しぶきをあげずに自分のなかに飛びこめばたどり着けない夏はないとおもいこんでいるきもちはいつも、いっしょですから。水面のどまんなかに椅子をおいてじっと待っている脱衣所のスリッパのようにあわてて出ていったひと影のかたちを見て