よく見ると鱗のかたちに日々が重なっていままでの頑固なうっかりがこびりついている錠前をみがくことばをみがくよりもはるかに楽しい昼になってやっと錆は落ちたが匂いがとれない年月は魚のすがたのまま動かない秘密を閉じこめているしつこい、やつだ。を連発してこだわりを剥す金属タワシでおもてをこすり続けた忍耐は、美徳。封じ込めよう、わるい奴。が役場の拡声スピーカーから流れる夕暮れにはぜんぶとれた休日が傷だらけになったが