馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌08.19銀の声

ふとみると夜空の
河に
陽気な鬼たちが遊んでいる
銀の物語
といい残して
たわむれる光のなかに消えていく

時の上流へ
しぶきを飛ばしている
これが鬼の
剣だよ
たいせつだけど辛くてたまらない
むかしを断つための

そして夜の水
足を洗ってあげようか
きもちいい
その流れにおおいかくされる
鬼の背
岩も銀めいて

山に埋められた
泣きわめく声が風をおこす
美しい音韻の
うちがわに
這うように入っていく
名もない声のひとつになって


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