この箪笥は解体屋さんが家を壊すときに持って帰って来ていたもの。
埃まみれのぼろぼろの状態で売っている。
骨董の好きな人には、そのぼろぼろをピカピカにする醍醐味は分かってもらえるだろう。
まず濡れ雑巾で隅々まで拭いて一日乾かす。
それから次の手順で磨いていく。
1)サンドペーパーを磨きすぎない程度にかける。
長年放っておかれたので乾燥してガサガサしているのをとる。
引き出しの擦れる部分を滑りやすくする。
2)蜜蝋で引き戸やが擦れる部分を磨く。
長年使わないとはこういうことなのかと実感させられるくらい重たい。
3)柿渋を塗る。
ムラができないように、できれば乾かし乾かし3度くらい塗る。
4)仕上げに荏油を薄く塗って磨く。
オリーブ油や椿油も試してみたがどうもベタついていけない。荏胡麻油が一番いい。
各工程で十分乾かさなけてばならない。
気長な、忍耐力を要する作業だが、それが楽しい。
この箪笥には1週間楽しませてもらった。
さて、どこに置こうか?
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