体に悪いことしてないのに
背中にとつぜん痛み
また腰をやったのか
いや位置がちがう
筋肉が腫れあがって
異星からきたエイリアンに
力ずくで体をのっとられているようだ
おとなしく寝よう
としたが寝られない
薬を飲んでなんとか横になる
体の芯にある痛みのかたまりが
トゥルースリーパーに貼りついている
朝までずっと
脳は休みたいのに休めない
意識の奥底を流れている川
そこの砂川みたいにショボい川だが
寝返りのたびに
痛む岩にたあってうめいている
ひょっとしたら内臓かも
思いだした
いぜん、夜中に救急で国立病院に行った
たんなる、筋肉の疲れです。
若い医師にそう診断された
きっと今回も疲れだろう
このところ猛暑と長雨で
それほど疲れることはしてないつもりだが
さっきかの女からメールがくる
具合は、どう。
痛いときのこのひと言ほど身に沁みるものはない
そして
ヤギのことはせんでええよ。
仕事せずに、休んで。
仕事なんかしていない
(あっ、そうだ!)
体にいちばん悪いことしてた
この詩を書いている