ユキちゃんが赤まんまをおいしそうに食べている。さすが女子だ。まま事遊びで赤飯になぞらえたからそう呼ばれるらしい。
俳句では、「犬蓼の花」「赤のまま」「赤まんま」などとして近代になって秋の季語となる。
種小名の longiseta は「長い刺毛の」という意味らしい。
名前を知ることで赤まんまが急に草原に浮上してくる。言語による世界の分節化ってこのことだろう。野から色が消えていく秋のこの時期、花穂の紅紫色はヤギ野原にうるおいを与えてくれる。
朝ごはん花穂を浮かせる赤まんま
ウオーキング分節する野に赤まんま
休日には、ヤギたちを柵の外に連れ出す。
カタロウはづくし柿に一目散。大好きだ。ちょっと目をはなしているうちに2・3個はぺろり。
彼はチャレンジ精神旺盛。届きそうで届かないものをやたら欲しがる。
ヤギにも個性がある。ユキちゃんが好きな赤まんまにカタロウは我かんせずである。
届かない線のむこうに赤まんま