馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌08.22ヤギの箱

荷台でおとなしく
ふたつの箱にはいってきた
いまいる場所に
どうやってたどり着いたか
考えるのはよそう
おもくてくらい
紐をほどいて
いまいる場所から
どの方向に一歩踏みだすか
力をぬいて
かるくてあかるい
箱をあけよう
一度くぐった門を通らない
むずかしいことは
底のほうに
おいたまま
過ぎ去ったものを追わない
原っぱでなかよく
ふたつの箱からでてくる
くるしいことでも
まっさらな喜びになる
どんな驚きが
いっしょにでてくるか
それだけを楽しみにして
ヤギの箱をあけよう


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