今どきなんで?PC-98と思われるかもしれませんね。
実は、PC-98で構成されたシステムの延命作業の依頼があり、対応させていただきました。
PC-98の初代機PC-9801は、1980年代に発売され約15年間、日本国内のパソコンの市場を独占していました。
そのころのシステムは、ほとんどはPC-98機を使用しており、現在も使用している企業様もあります。
しかしPC/AT互換機が日本に入ってきてNEC独自仕様のPC-98機は、シェアを落としていき、実質NECのPC/AT互換機といえるPC-98NXシリーズで、PC-98シリーズは終わったと言えます。
あの頃は、コマンドを打ち込んでいろいろやっていたなぁと懐かしいです。
さて、延命作業の内容は・・・
(1)システムで使用してる3台PC-9821を用意したPC-9821に入れ替えること。(ハードディスクも)
(2)予備機3台を構成すること。
(3)LANが10BASE-2で構成されているので、10BASA-Tの構成に変更すること。
(4)CRTモニターを19インチの液晶モニターに交換する。
(1)のハードディスクのコピーが大変でした。すでに20年近く使っているハードディスクなので、3台ともセクターのエラーが発生していました。PC-98でも修復コマンドがあったような気がしましたが、元ディスクをおかしくしてしまうとまずいので・・・こちらは専門の業者さんにお願いしました。
コピーできたハードディスクを用意していただいたPC-9821に取り付けて、拡張カードを移設して動作させます。ここでBIOSならぬPC-98の初期設定でいろいろハマりました。
なんとか、3台とも問題なく動作するようになりました。
(2)の予備機については、筐体は今まで使っていたものを使用して、ハードディスクを別途用意してもらい、(1)の現行機からコピーしました。予備機3台でシステムを動作させて問題ないことを確認しました。予備機は、現用機の後ろに設置し、何かあったらすぐに交換できるようにしました。
(3)のLANについては、今どき10BASE-2は、何か故障した際にカードやケーブルの入手が困難なので、10BASE-Tに替えることにしたそうです。
こちらも10BASE-Tの拡張カードを用意していただいており、HUBを追加してカードを交換して対応しました。
ここまでで、パソコンについては、ハードディスクが交換され筐体も変わり、さらに予備機(筐体は今まで使っていたもので、ハードディスクは交換)も各機ごとに用意できたので、かなり安心度は上がったと思います。
LANについても、Tタイプで構成しておけば、メンテ的には安心ですね。
(4)のモニター交換で失敗してしまいました。
PC-98はモニタの水平周波数が24.8KHzが標準なのですが、PC-9821では「GRPH」+「2」キーを押したまま起動すると、31.5KHzに切り替わるので、通常の液晶モニターで対応できると思っていました。
実際にモニターを繋いで見ると・・・31.5KHzでは640×400の表示には対応できませんでした。画面が縦長になってしまい、表示されない部分があります。
うぇ~、モニターの対応信号タイミングを調べると・・・確かに対応していません。 大失敗です。
いろいろ調べると・・・19インチの液晶モニターでPC9801(24.8kHz 640×400)対応のものがありました。
事前に検証するために、このモニターとPC-9821を入手して、問題ないことを確認してから対応することにしました。
うまくいったら、このブログで報告しますね。
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