液漏れや頭部膨張してる電解コンデンサーは、静電容量が極端に小さくなったり、ESR(等価直列抵抗)が大きくなっています。
しかし、今回ちょっと変わった例がありましたので、記録しておきます。
電源が入らなくなったデスクトップパソコン、調べると・・・マザーボード上のCPUヒートシンク周辺の平滑用電解コンデンサー(3300μF/6.3V)の6個のうち、1個が液漏れを起こしていました。
電解コンデンサーを6個交換後に、取り外したものを念のためESRチェッカーで調べてみました。すると・・・
ESRの値は、正常値なのですが・・・容量が4581μFとなっています。うん?確か3300μFの容量なのに、なんでこんなに容量が大きいのでしょう??? 規格上は静電容量の誤差は±20%です。3300μFの場合は、2640~3960μFとなります。すると、4581μFは、上限値をはるかに超えてしまっています。
では、同じ箇所に使用されていた別の電解コンデンサー(3300μF/6.3V)外観上異常がないものを測定してみました。
6511μF
これもESR値は正常ですが、容量値が上限をはるかに超えています。
これらのコンデンサーはTAICON社製でした。
ERSチェッカーがおかしいのかと思い、手持ちのRubycon社製の3300μF/10Vの電解コンデンサーを測定してみると
3064μF
特に容量値・ESR値とも異常ありません。
電解コンデンサーの容量は、経年変化で変わることはありますが、これほど極端に容量が増えることはありえません。するとチェッカーで誤計測してしまうような別の部品(電解コンデンサーではなくなった?)になっているのでしょうか?
う~ん、不思議です。
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