いわゆる偽レジストリ修復ソフトとして知られているのは・・・Uniblue Registry Booster、Registry Reviver、WinMaximizerなどがあります。
検索サイトのスポンサー広告欄に・・・「コンピューターのパフォーマンスを上げる云々」の案内が書いてありクリックしたり、無料ダウンロードソフトに一緒に引っ付いてくる(デフォルトでダウンロードするにチェックがついている。手動でチェックを外さないとインストールされてしまう)場合があります。
インストールしてしまうと、パソコンの起動時に勝手にスキャンを開始して、多くのレジストリーエラーが発見できたというメッセージを表示します。
336個のエラー?
スキャンを行うと修復を行ったようなメッセージを表示しますが、さらに残りのエラーを修復するためにはソフトの登録・購入を促してきます。ここですぐにでも購入してエラーを修復しないとパソコンに大きなダメージが発生するような文言で購入しないといけないような気持ちにさせてしまいます。
カードで購入を勧めてきますが、カード番号や情報を入力するとそれらのデータを抜き取られてしまうこともあるようです。さらに未確認ではあるのですが、仮に効果がないことに気がついてアンインストールしても、1年後には自動引き落としにて、更新利用料の名目で初年度の3倍の料金が引き落とされるようです。(未確認なので、間違っているかもしれません)
これらが偽レジストリ修復ソフトといわれるのは、レジストリーのエラーが多数あり修復ソフトで修復しても、また次のパソコン起動時に多くのレジストリーのエラーがあると表示する点です。本当にレジストリを修復したのであれば、次回の自動時にはエラーが無いはずです。それなのに毎回多くのレジストリーのエラーを表示しているということは、何の効果もないソフトである証拠です。毎回起動時にレジストリーのスキャンを行うのでその間操作ができずに結果的にパソコンの起動が遅くなる(使えるまでの時間が長くなってしまう)というデメリットもあります。
前述のように効果が無いことに気がつき、アンインストールしようとしてもなかなか削除できないこともありますし、アンインストールできても1年後に自動引き落としされることもあります。
偽セキュリティ対策ソフト・・・起動時に勝手にスキャンを始めて、多くのウィルスが検出されたと表示し、駆除するには正式版を購入させる)も同じような仕組みですが、最近は減ってきているようです。
セキュリティソフトやレジストリ関連のソフトをインストールする前にネットで調べてみると、そのソフトが信頼できるものかどうか判断することができますので、ぜひ確認してからインストールや購入をするようにしてください。
そもそもレジストリは、Windows PC上の全ての設定を格納している大事な情報ですので、これをソフトで勝手に修復するのはとっても危険です。最悪Windowsが起動しなくなることがあります。パソコン修理屋でも、レジストリの操作は気を使いますし、かならずバックアップをとってから行います。
通常パソコンを使っていると、確かにレジストリにいろいろな残骸が残っていきますが、今のパソコンではそれによって動作が遅くなるということは、ほとんど無いと思います。気になるかたはレジストリのクリーナー(掃除)ソフトもありますので、使ってみるとよいですが、使い方を間違うとWindowsが起動しなくなってしまいます。レジストリについて、よく理解していないかたは、使わないほうが安心だと思います。
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