もう少し詳細をお聞きすると・・・パソコンはDellのVostro230Sで、全く電源が入らず、電源ユニットの通電ランプ(緑色)も点灯していないとのことでした。
そうすると、電源ユニットの故障の可能性が高いです。通電ランプが点いていないということは、何らかのショートが起こり、ヒューズが断線したものと思われます。電源ユニット内部の部品の故障でショートが発生して、ヒューズが断線したのであれば、電源ユニットを交換すれば直ります。
しかし、マザーボードや、DVDなどの電源ユニット以外の部品の故障によるショートであれば、電源ユニットを交換しても、また同現象が発生してしまいます。
Vostro230Sは、いわゆるスリムタイプのデスクトップパソコンで、電源ユニットはTFX規格の電源ユニットを使用しています。つまり汎用の電源ユニットなので、入手しやすく助かります。
もちろん、同じ型番の電源ユニットを用意すれば一番間違いないのですが・・・今回は、お仕事でお使いということ、共有を行っていることなどから・・・すぐに入手できる市販のTFX電源ユニットを用意してお伺いしました。
TFX電源でも、電源容量は同等か大きいもの、コネクタ数や種類、ケーブル長なども確認して用意しないといけません。一般的には売られている汎用電源ユニットは、ケーブル長やコネクタ数・種類など余裕をもって長かったり、数が多かったりするので、パソコンに取り付けてからの束線に苦労することがあります。
TFX電源を持ってお伺いしました。確かに全く電源が入らず、通電ランプも点いていません。
電源ユニットを取り外して、単体でチェッカーで確認しましたが、全く通電しません。
上がVostroの電源ユニット、下が用意したもの
TFX規格の電源ユニットであれば、問題なく取り付け・ねじ止めができます。
交換後とりあえず、必要なコネクタを接続して、パソコンの電源スイッチを押すと・・・無事に電源が入りWindowsが起動してきました・・・問題なさそうです。
一旦シャットダウンして、改めて束線を行い配線整理を行います。
カバーを取り付けて、元の位置に設置して、電源を入れて問題ないことをご確認いただきました。
メーカーパソコンの場合、電源ユニットは専用部品のことが多く、故障した場合は同じ型番の部品を入手するか、その壊れた電源ユニットを修理するしかなく、時間や費用がかかることがあります。
逆に汎用の電源ユニット(ATXやTFX規格)を使用していると、部品の入手が簡単で修理するよりも交換したほうが、速く・安く修理できます。
ただ、パソコンを購入する際に、汎用電源ユニットか専用電源ユニットかを見極めるのは難しいですが・・・
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