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Dynabook T75/URS2 SSD換装作業

時々事務所へいらっしゃるお客様から・・・ノートパソコンのディスクの換装のご依頼がありました。とにかく起動や動作が遅いそうです。

いつもは、デスクトップパソコンを事務所へ持って来るのですが・・・そのパソコンは、ディスクがSSDでメモリが16GB搭載していますので、それと比べるとHDDのノートパソコンは遅く感じてしまうのかな?と思いました。

ノートパソコンをお持ってきていただきました。Dynabook T75/URS2という機種です。スペックを調べてみると・・・
CPU・・・i7-6500U メモリ・・・8GB ディスク・・・SSHD 1TBといったスペックです。結構ハイスペックです。ディスクのSSHDは、SOLID STATE HYBRID DRIVEの略で、従来のHDD(ハードディスク)にSSD(フラッシュメモリ)を追加したもので、HDDよりも動作速度は、速いとされています。

とりあえず、電源を入れて起動してみました。・・・確かに起動に時間がかかっています。デスクトップが表示されても、まだ操作できない状態です。
タスクマネージャーで確認してみると、「ディスク」がずっと100%に貼り付いたままです。
数分待ちましたが・・・ずっと100%のままです。さらに待ってやっと、落ち着いてきました。ブラウザを起動してみると、これもなかなか立ち上がってきません。
いつもこんな感じですか?とお尋ねすると・・・はい。アプリがなかなか立ち上がらないので、いつもデスクトップパソコンを使っています・・・とのことでした。
SSHDの状態を確認しましたが「正常」でした。
お客様には、SSHDからSSDに換えてどれくらい速くなるかは、わからない。ただこのスペックならもっと速く動作するようになると思うと、お話しし・・・SSDに換装することにしました。
元のSSHDは1TBでしたが、今回は500GBのSSDに換装することになりました。パソコンをお預かりしました。

この機種は、比較的ディスクの取り出しは簡単です。


まず、底面のネジを外します。最初に黄色のバッテリーを固定しているネジを外して、バッテリーを取り外します。
次に〇青色のネジを外して、光学ドライブを取り外します。
あとは、底面のネジを外せばよいのですが、メモリカバーを外した中にもネジ〇赤色があるので、注意してください。
底面のネジが全部取り外すことができたら、底面カバーをカラ割して外します。


ディスクは、ネジで固定されておらず、ゴムのカバーで囲まれており押し込む形で取り付いています。おそらく振動をゴムで吸収して、ディスクの故障を防いでいるのでしょうか。



あとは、いつものように、HDD(今回はSSHD)からSSDへクローンを作成します。
1TB→500GBとクローン先の容量が小さいので、少し手間が必要です。



クローン作成、パーティション操作が完了し、SSDを取り付けました。元のSSHDが9.5mm厚タイプでしたので、7mm→9.5mmへの変換スペーサーを取り付けました。
元の状態に組み直して、電源を入れてみると・・・Windowsの起動が速くなりました。またいろいろなアプリの起動・動作も明らかに速くなりました。

i7のCPUで、メモリも8GB搭載しているスペックの高いパソコンで、HDD(SSHD)を使用していると、HDDの速度が足かせになってしまい、本来の速度が出せていないのかもしれませんね。
ちょっと前のパソコンでは・・・メモリ容量不足が、速度が遅い原因であったことが多かったのですが、最近のパソコンはメモリを4GB以上搭載していますので、メモリ不足よりも、HDDが追い付いていけないために、動作が遅くなってしまうこともあるようです。

お客様には、事務所へパソコンを取りに来ていただき、起動や操作が速くなったことに驚いていらっしゃいました。



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