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Dynabook Satellite ACアダプター使用で起動しない・再起動する→プロードライザの故障

Dynabookの主にVista機でACアダプター使用時に、起動しなかったり、勝手に再起動してしまう現象については、CPUの電源回路に使われているプロードライザ(コンデンサーの一種)の劣化で発生し、チップタンタルコンデンサーに交換することで、修理対応しています。
しかし最近では、Vista機も使われなくなったのか、修理依頼もほとんどなくなりました。

そんな中、こちらのブログをご覧になってDynabook Satellite T31の修理の依頼がありました。
現象としては、バッテリーでは正常に動作し、ACアダプター接続すると起動しなかったり、再起動を繰り返すそうです。
プロードライザの劣化の症状に一致します。ネットでSatellite T31について調べると、プロードライザを使用している機種であることもわかりましたので、パソコンとACアダプターを送付してもらいました。

まず事前確認です。バッテリーだけで電源を入れるとWindows(XP)が起動してきました。
つぎにACアダプターを接続して確認するのですが、突然の電源断や再起動が起きるとWindowsの起動ファイルを壊してしまう可能性もゼロではありませんので、HDDを取り外してから確認します。今回はHDDでなくてSSDへ換装済でした。
バッテリーを取り外して、ディスクを取り外して、ACアダプタをさして電源を入れてみると・・・電源は入るもののBIOSも起動してきません。
バッテリーを付けて、ACアダプター接続して電源を入れると・・・今度はBIOS表示で再起動を繰り返します。
プロードライザの劣化(故障)でほぼ確定です。



いつものようにプロードライザを取り外して、チップタンタルコンデンサーをはんだ付けしました。
今回は1200μFのものが使われていましたので、330μFのチップタンタルを4個使いました。

交換後元の状態に組み上げて・・・まずディスクなし、バッテリーなし、ACアダプターのみで電源を入れてみます。
今度はBIOSが起動してきます。つぎにバッテリーとACアダプターでもBIOSが起動してきました。
この状態でCDのMemtestを暫く走らせて問題ないことを確認しました。
今度はディスクを取り付けて、電源を入れます。問題なくWindowsが起動してきました。
暫く様子を見ましたが大丈夫です。さらにバッテリーを取り外してACアダプターのみでもWindowsが起動、動作することを確認しました。

最終的には、バッテリーを付けてACアダプターに接続した状態で、負荷テストを実施して問題ありませんでした。

業務用で使用しているパソコンとのことでしたが・・・業務用途では、まだまだXPやVistaが現役のこともありますね。
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