パソコンはDynabook TX/65Fでした。パソコンが着いて、まず初期確認ということで・・・ACアダプタをつないで電源を入れます。Vistaが立ち上がってきたところで・・・突然電源が落ちました。
何回か繰り返してみましたが・・・起動後すぐに電源が落ちたり、10分くらいして電源が落ちたりと、電源が落ちるタイミングはばらばらです。
輸送の途中でおかしくなった可能性もあるので・・・お客様に状況を確認すると、同様に突然電源が落ちる現象が発生していたそうです。それもRegClean ProとAdvanced System Protectorが原因かもしれないと思っていたそうです。
ネットでいろいろ調べてみると・・・このシリーズではACアダプター使用時に、電源が落ちたりフリーズしたりすることがあることがわかりました。対処方法は、後半に書きます。
とりあえず・・・RegClean ProとAdvanced System Protectorを削除しないといけません。バッテリーのみでの動作では、問題が発生しないようでしたので、まず十分バッテリーに充電した後に、起動して駆除作業を行いました。バッテリーも結構消耗していて30分くらいしかもたなかったので、一つ作業して、一旦シャットダウンしてバッテリーをフル充電して、またバッテリー駆動で作業を行う・・・の繰り返しです。
お客様との電話のやりとりで、セキュリティソフトも動作がおかしいとおっしゃっていたので、確認してみると・・・中途半端にインストールされている状態で、正常に動作していませんでした。こちらも、バッテリー残量とにらめっこしながら、一旦アンインストールしたあとに、再インストール・設定を行いました。
これらの作業を行ったあとでも、ACアダプターをつないでみると・・・タイミングはばらばらですが、電源が落ちる現象は相変わらずでした。
さて、ACアダプター使用時に突然電源が落ちる原因・・・ネットでいろいろ調べると、「ブロードライザ」という部品が劣化すると、このような現象になるとのことでした。
「ブロードライザ」ってなんだろうと思い調べてみると・・・メーカーの商品名で、既存のコンデンサーと比較してインピーダンス特性が広い周波数帯域でフラットで、かつ低インピーダンスな部品だそうです。
マザーボードの部品の故障なので、中古マザーボードを入手するか、中古の同機種を入手してマザーを交換する方法をまず考えました。
しかし・・・中古のマザーボードはなかなか流通しておらず、中古の同機種は結構いい値段です。
どうしようか悩んでいたところ・・・オークションでTX/65Fに使われている「ブロードライザ」そのものが出品されていました。即決で2個(1個は予備)落札しました。
「ブロードライザ」が届き、早速交換作業です。
CPUの裏に取り付けられておりOE907というブロードライザです。CPUの電源回路のノイズ吸収・平滑を行っていて、劣化することによりそれらが十分でなくなってしまい、電源が落ちるのでしょうか?
新品のOE907に交換して、元の状態に組み上げて・・・ACアダプターを接続して起動してみます。
負荷テストや、起動・シャットダウンを繰り返してみましたが・・・突然電源が落ちる現象は発生しなくなりました。
今回は、RegClean Proなどの対応でお預かりしたのですが・・・電源が突然落ちるという現象にも対応することが出来てよかったです。
*追記
DynabookのACアダプター使用時に電源が落ちる件について、現在修理対応をひかえさせていただいております。詳細は
こちら
をご覧ください。
<追記> 2014.12.19
その後、プロードライザをチップタンタルコンデンサーに交換する方法が効果ありと判断いたしまたので、修理を再開しました。
詳細は、こちらのブログまで。
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