パソコンを事務所へお持ちくださいました。
パソコンはAH53/S ノートパソコンです。
Windows10(8.1からアップグレード)、CPUはi7-4712、メモリ8GB、HDD 1TBというスペックです。十分まだまだ使える仕様です。
とりあえず電源を入れてみました。すると・・・真っ黒い画面にカーソルが点滅しているだけです。ディスクアクセスランプがこの機種にはあるのですが、ずっと点灯しっぱなしです。
お客様は、このまま10分くらいすると起動してきます・・・と言われたので、暫く待っていると・・・確かに10分くらいで画面が変わり、さらに待つとデスクトップ画面が表示されてきました。
しかし、マウスなどをクリックしても反応がありません。さらに待たないといけないそうです。
ずっとディスクアクセスランプが点きっぱなしなので、ハードディスク(HDD)の故障が考えられます。
タスクマネージャーで「プロセス」の詳細を確認しても、ディスクがずっと100%のままです。
さらに10分待って、遅いながらも動き出したので、とりあえずシャットダウンを行いました。
この機種は底面の大きなカバーを止めているネジを外して、開けるとディスクにアクセスできます。
検証用パソコンにつないで、ディスクの状態を確認してみました。
やはり「注意」状態です・「代替処理保留中のセクタ数」の値が、とても大きな値になっています。
たまたまですが、先日このブログに載せたHF150/Bと同じ型番のハードディスクでした。
お客様には、HDDの故障であること。故障セクターが大変多いので、元と全く同じ状態に戻るかは保証できないことをご説明しました。そしてディスクの使用量が少なかったので、半導体ディスク(SSD)の480~500GBに交換する事にしました。
今回はCFDのCSSD-S6B480CG3VX(480GB)を使用しました。
いつものようにまず1TBの検証用のHDDにクローンを作成しました。これDo台Pro Hi-Sppedを使用しました。
読み取れないセクターが10451個あり、スキップしながらのクローン作成に13時間かかりました。
クローンディスクを、今度はパーティション編集ソフトを使用して480GB以内にしました。
元のディスク構成
SSDのディスク構成
そしてこのクローンディスク→SSDへクローンを作成します。
今度はSSDをパーティション編集ソフトを使って、未割り当て領域がないようにします。
これで、SSDを元に取り付けました。
電源を入れてみると・・・明らかに起動が速くなりました。デスクトップ画面が表示されて、操作ができるようになるまで1分かかりません。
お客様にパソコンを取りに来ていただき、確認してもらったのですが、起動や動作が速くなって驚いていらっしゃいました。
以前はパソコンの高速化はメモリ容量を増やすことが一般的だったのですが・・・Windows10の64ビット版の場合、例えば現状のメモリを4GB→8GBに増やすよりも、HDD→SSDに換装した方が、高速化の効果は大きいといえます。
もちろん普段からメモリーを大量に消費するアプリや、一度にたくさんのアプリを起動してパソコンを使うような場合は、メモリの増加も効果があると思いますが、個人が使うパソコンでは、そのような使い方は少なく感じます。
一旦SSDを使用して、その速さを体感してしまうと、なかなかHDDを使用する気にならないかもしれません。
HDDの故障だけでなく、5年くらい使用すると、故障の確立が高くなりますので、故障する前にディスクを交換するのもパソコンを延命させる良い手ですが、その際はSSDを使用する事をお勧めします。
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