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Life is a journey - 3人乗りの船で人生を航海中

希望学部をどう選ぶか(4)

希望学部をどう選ぶか(3)の続きです。


他の学部の授業に興味があると言った息子。
具体的なことを聞いても、それ以上何も言わない。

もともと希望していた学部でも、息子の興味のある教科を選択できるのではないか?
「息子命」の父さん、大学のシラバスを開いて、自分で1度、時間割を作ってみると言う。

「そんなこと、やめてくれる?
大体、何時にどの科目があるのかなんて、今はわからないんだし、時間割を選択してみても、実際にその通りに選択できないんだから、そんなことやるだけ無駄だよ」と息子はこれ以上関わるなと親に釘を刺す。



それでも、親は、できる限りのことをしてみたい。
あ、あの人にも聞いてみよう!👆


母さんは、息子の系列大学に通う娘さんを持つ知り合いに連絡をしてみた。もともと希望していた学部に通っているのだ。

授業は難しいのか?
国家試験に何割ぐらい挑戦するのか?
1年次の忙しさはどれぐらいか?
バイトをする余裕はある?
卒論は?
第2外国語は週何時間ある?


直接娘さんと話をすることができた。


「え、そんなに授業は難しくないです。ついていけない人?今のところはいないですね。
テストも、過去問を入手して、みんなで対策を取ったりしながら、何とか乗り越えてます!
国家試験は、うーーん、だいたい○割、くらいですかね。。
バイトする余裕は、正直なところ、1年生の時は、なかったですねぇ。でも今は余裕ができたのでバイトしてます^_^」


色々な事を教えてくれた!
ありがとうございます、〇〇さん✨✨



すぐに息子に伝えると

「その人が、たまたま優秀なだけじゃない?
そもそも、その学部の授業が簡単かどうか、じゃなくて、面白いかどうか、なんだよ」とつれない返事。


なんだかなぁ。。
母さんは、息子が何を考えているのか、さっぱりわからない。


個別塾の校長先生と話す機会があったので
この件についてもちょっと相談してみた。
先生の回答はこんな感じだった。


🧑‍🏫「お母さんの見立ては、大体合っていると思いますね、客観的に見ていますよね。
男の子は大体15歳位から、それほど性格も変わらないでしょうし、文系の学部の多くの子が、営業職に行く可能性が高いことも事実だと思います。異動もあるでしょうし。
専門性を持てば、それが武器になると私も思います。」

👩「ですよねぇ。息子の性格を見ていると、営業が向いてないのはよくわかります。だからこそ、専門性を持てるような進路を選択してほしいのですよね。。

でも、主人はこんなことも言っているんです。
私達がどんなに魅力的な進路だと思っても、今の本人が見て、それが魅力的だと思わなければ、それが全てなんじゃないかと。

例えば、大学で好きな勉強をして、専門性を持たずに就職して、自分と合わない部署に回されて苦労したとしても、それは本人が決めた道だし、悩んで苦しんで、
仕事を辞めて、別な道を目指すかどうか、本人がそこで初めて決断するしかないと。
そういう回り道をしたとしても、今は本人の好きなこと、やってみたいことを優先してあげるべきではないのかと。」

🧑‍🏫「そうですか、お父様はそうおっしゃっているのですね。うーん。。私が娘に対して、同じ立場だったらどうするか考えてみたのですが。。。
うーーん。。私も、お父様と同じことを娘に言うかもしれませんね。。」


👩「え!!!!やっぱりそっちですか!」


🧑‍🏫「ハイ。○○君がこの先うまくいかなかった時に、きっとお母様のせいにされるのではないかと思うんですよ。こんなはずじゃなかった、どうしてこの道を選んだのかって。実際にそういう例を見てきましたし。
やっぱり本人に決めさせることが大事かと思います。」

👩「そうですよねぇぇ。うちの子、まさに私のせいにしてくる気がします💦
そうなんですね。。そうか。。。」

🧑‍🏫「今は結構多いんですよ。こちらにも沢山の大学生がおりますが、教えることが楽しくなって、教育学部を受け直す子もいるんですよ」

👩「ええええ!!そんな子もいるんですね」

🧑‍🏫「はい、おりますねぇ。逆に途中で○○の資格を取りたくなって、全く違う学部にいるのですが、ダブルスクールで頑張ってる子もいます」

👩「そうなのですね。。先生、よくわかりました。お時間をいただきまして、本当にありがとうございます😊」

🧑‍🏫「私の方でも、注意してみていきますね」


学部決定する前に、もう1度3者面談をする事になった。
校長先生は、あまりビジネスビジネスしておらず、
どこかのんびりしていて、正直で、そこも好感が持てる方だった。


そうか。。。
第三者からの意見を聞くことで
新たな風が、私達夫婦の凝り固まった価値観を少しほぐしてくれた気がする。


「たとえ、息子が将来悩んだり苦しんだりしても、それが生きるってことなんだよな。。」
父さんは言う。




え?




そんな。。。






ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐる





会社の営業の子達の顔が浮かぶ。



「〇〇卒なのに、全然数字取れないね、彼」
「データ分析は得意なんだけどねぇ」
「お客様の気持ちが全然理解できないんだよ。」
「空気読めないし」


どんなに一流大学出身でも
学歴とは全く関係なく、陰で言われてきたこと。
きっと本人達も気づいていること。


「思い悩む」と言う事が


どれほど、本人の心の中を痛めつけるのか


再起できれば良いけれど、その子によっては
深刻な鬱病にも なり得ること。
決して、軽く笑い飛ばせることではないこと。


考えすぎだよ、と言われるかもしれないけれど
そういう営業の子達を近くで見てきた私には
職業のミスマッチが、どれだけ深く本人達を傷つけるかわかる。


今、それがわかっていて、敢えて、そういう状況に突っ込んで行けと言うのか?


そんな苦しいこと、母親の私が、受け入れられるはずもない。。


できることなら、そういう状況を早めに察知して、取り除いてあげたい、そう思うことが「過保護」と言われてしまうのであれば、私は「過保護な母親」で良い。
どんなレッテルを貼られても、へっちゃらだ。


だって、息子の一生がかかっているのだ。


でも。。



私が高校生の頃は、親の希望なんて聞かなかった。
自分が勉強したいものを、選べないなんて。。
それも、立派な「不幸」なのではないか?



南海トラフ大地震が、ここ30年の間で、確実に来ると言われている時代、悲しいけれど、近いうちに皆死んでしまう可能性もゼロではない。


そんな中で、好きでもない教科を勉強して、楽しい人生ではない状態で、生涯を閉じることになってしまったら?


極端な話だけど。。。
実際はそんなことないだろうけど。。。


でも、本人が楽しく、学びたいものを学び
元気に笑っている姿を見たい。


AIも続々と導入されるのだから、
専門性、と言われている内容ですら
将来的にはAIが担える分野かも知れない。
逆に、システムや情報と結びついて、
息子が興味のある学問が、お金を産む職種と繋がるかも知れない。


息子は言う
「最終的に自分で決めるから」


なんとなく、嫌な予感がする。
息子は自分の興味のある授業ができる学部を選ばないのではないのか?


結局は、私が勧めた学部を選ぶのではないのか?


今となっては、その選択も、逆に恐い。


まだ続く、それぞれの心の葛藤。









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