*自分の記憶の整理のために、書いていますので
おそらく、つまらないと思いますが
思いつくままに書いていきます。
2年前のきみへ
第一志望校に合格した次の日
第二希望の高校受験日だったけど
もう受験はせずに、家族で寿司屋に行ったね。
予約なしで行ったから、長蛇の列で
かなり長い時間待ったけど
その間も、珍しくきみは、よく喋った。
無口なきみがこんなに話すなんて 珍しい。
父さん、母さんは、うんうん、って頷いていたけど
本当は、きみの言葉を聞いて、とても嬉しかったんだ。
2月中旬の頬に刺すような冷たい風も 跳ね飛ばして
私達家族3人は、人生で1番幸せな1日を過ごした。
その後、銀座のおもちゃ屋で「売ってるかなぁ」と言いながら、ゲームソフトを見つけて2つ買った。
中学の時は、塾や定期テストで目標点数を上回ると、ゲームを買う約束をしていた。けれど、実際はゲームを買う余裕はなくて、ずっと権利だけが、たまっていたから。
信じられない🥹という表情で、ゲームをスタートさせたきみ。
高校に入って
担当の数学の先生が、大量の課題を出してきて
毎日のように、数学の課題に追われて
部活も遅くまであって
ペース配分が掴めないきみは、他の宿題との両立がうまく出来ずに どんどん睡眠不足になっていった。
聞けば、クラスによってはその宿題はなくて、
不公平すぎるじゃないか!ときみと母さんは怒って叫んだよね。
高校合格の喜びも、あっという間に消え去って
今度は、内申を積み上げる 中3の時のような日々に逆戻り。
ええ?
またあの日々がやってくるの⁉️
提出物は全て期限内に提出
1つの小テストも気を抜かず
定期テストは大学受験だと思えって。。
中学の時より、さらにひどいじゃないか。。
だって今度は、大学の学部がかかってくるんだから。
希望の学部に行けなかったら、どうすればいい!?
母さんは、新たな不安を覚えたよ。
芸術科目や「情報」で、どうしても点が取れず
きみは、少しずつ、勉強に 投げやりになっていった。
母さんは、一生懸命励ました。
そんなに、ひどくない成績の科目もあるし
担任の先生には「そこまで悪い成績ではない」と言われたじゃん。いいじゃん、このまま頑張ろうよ!
でも、きみには 母さんの言葉は全然届かなかったよね。
きみは、言う。
「合格できただけでも、ラッキーだと思ってるよ俺は。
なのに、今度はさらに上を目指せって言うのか。」
「○○は、家で勉強しなくても、学校の授業だけで
なんであんなに高得点が取れるんだ!?これは、遺伝なんじゃないか」
「これが、俺の限界なんだ。
これ以上、成績上げろ、なんて酷な事言わないで。
周りには、「デキナイ奴」なんていないから。
皆、フツーに出来るんだよ。」
母さんは今までの環境を思い返してみた。
きみは、中学では、トップクラスでいられた。
成績は、いつも、どこか余裕があったのは事実で
自己肯定感が下がる事は、なかったと思う。
でも、ここは同じ偏差値帯の子の集まり。
勉強しなければ、あっという間に落ちていく。
ホントにぃ?
大袈裟じゃない??
と最初思っていた母さん。
「隣の席は「留年した子」だよ、結構フツーにいるよ、留年する子。
別に不良とかでもないし。ごく普通の子だよ。」
高校生って、留年、する事があるんだ。。
田舎の高校生だった母さん、驚くばかりだったわ。
入学時点では、合格をもぎ取っても
そこからの頑張り次第で、ズルズルと成績が落ち込んでしまう
そうなると、希望の学部には入れない。
ここでは、それが当たり前のように、起こり得るってことか。。
きみの学校の男子は、割とダイレクトに自分の成績を言い合うよね?
クラス友達の○○は何番、○○は何番で
部活の中で、1番良いのは○○。学年でも何番ですごいわ。〇〇は何番。今回1番低いのは○○で何番だった。
母さんまで詳細を暗記しちゃうくらい。
そうか。。。
なるほど。。
母さんは、ある事に気づいたんだ。
きみが急に弱気になっている理由は、ここにあるんじゃないかって。
こんなに、自分の成績の詳細をお互いに公表し合う環境で、もし自分が希望する位置に付けなかったとしたら。。
例えば、クラスの仲良し集団の中で
部活のグループの中で
同じ出身中学のグループで
そのグループの子らの成績が、高かった場合
100%の自分でいられる?
もちろん、気にしない子もいるよね?
でも、きみは?
きみは どうなの?
口数の少ないきみからは 答えが返ってくるはずもなかったけど
母さんは、
「きみの居場所」
について 考え始めたんだ。