こんなに悲しい旅が かつてあっただろうか(1)の続きです。
お風呂から帰ってくると、息子からラインが。
息子:「たすけて」
え!どした?
何?何? 何があったの!?
息子:「クモがいる。部屋の壁にッ!!!!!」
がくっ。クモですかい。
そうでした。息子は、大の虫嫌いなのでした💦
ラインで画像を送って来た。
母さん:「クモぐらい、自分でとってみて。」
息子:「無理! ばあちゃん家に行く。」(ばあちゃん家は、徒歩1分。目と鼻の先)
母さん、父さんにライン。
「家にクモが出て、息子が騒いでる。何時に帰れる?」
父さん:「まだ、全然終わらないんだよ。。あと1時間はかかる。」
だよねぇ。
息子:「ママが旅行なんて行くからだよ」
恨み節炸裂!
母さん:「クモくらいじゃ死なないから大丈夫だよ。パパがあと2時間位で帰って来るから、それまでの辛抱だよ。頑張れ!」
早速、ばあちゃん(私の母)から電話が来た。
ばあちゃん:「あんた、どこほっつき歩いてるん?○○が部屋にクモがいるって騒いでるわ。」
母さん:「甲府にいるよ。スパの安い宿泊施設に泊まって、ご飯はたまごサンドとお茶だけだよ。レディースルームにいるよ。明日には帰るから!」
ばあちゃん:「○○も大きくなったんよ、もう、色々と弁が立つんだわ。とにかく早めに帰って来なさい」
ばあちゃんのラインに、レディースルームの写真とたまごサンドの写真を送る。(いかに贅沢旅をしていないか、アピール)
やれやれ、1泊の安い旅すら、難しいのか。。
毎日、家事と仕事の両立と、反抗期で勉強しない息子とのバトルで疲れ切っているんだから、こんなやっすい旅くらい、許してーな。。
1日目はこうして終了。
2日目。
翌朝、露天風呂に行き、「今日こそは、観光するぞ」と気合を入れる。
スパランドホテル内藤、 なかなかやるぞ。
スパ内には、あかすりやシャンプー用の頭皮マッサージブラシが沢山積みあがっており、好きなだけ使える。
この頭皮マッサージブラシが、とても気に入った。
シャンプーやリンスも、たいがいのホテルでは、使うと髪がキシキシするが
ここのは、髪がきしまなかった。
優秀、優秀!
朝食も、ほうとうあり、和食のおかずあり、カレーあり、フルーツありで
これも、値段の割には、良かった。
これで、眺望があれば、言う事なしなんだけどなぁ。
なんだかんだ言って、ホテル内藤さんには、満足しました✨
さてと。
今日行きたいところ。「昇仙峡かフルーツぷくぷく温泉」
できれば、どちらも行きたい。
無料シャトルバスで石和温泉へ。
ところが。またしても本日1回目のトラブル。
電車が来ない。
10分たっても来ない。
15分遅れで、やっと来たが、予定していた昇仙峡のバスには間に合わず。
一方、フルーツぷくぷく温泉があるフルーツ公園へのバスは、
なんと1日3本!!
午前中の便は、既に行ってしまい、次の便までは2時間半待つ。
昇仙峡へのバスは、あと45分くらい待つ。
「待ち」が多いぞ!甲府。
時刻を調べない自分が悪いのだ。
うーん。。。
体調がいまひとつだから、昇仙峡に行って長時間歩くのは、今の自分には楽しめないかも知れないな。
再度スマホとにらめっこ。
フルーツぷくぷく温泉に、タクシーで行く手もあるけれど。。
ついさっきまで、スパに入っていたしなぁ。
自分が行きたい観光場所がないぞよ💦
こうなりゃ、もう、車窓の旅に変えるか?
甲府から38分で「小淵沢」に行ける。
そこから、「小海線」に乗ってみるか?
鉄道最高地点があるらしいぞ。野辺山に。
ただ待っているくらいなら、動こう!
そう決めて、昇仙峡もフルーツぷくぷく温泉もあきらめた。
結局、甲府を車ナシで周ろうと思えば、バスの時間に縛られる。
待ちが多くなってしまう。
今度は桃の季節に車で来よう。母さんは免許がないのでパパの出番だ。
今回は、甲府に縛られずに、次回に希望を残して 甲府を後にした。
バイバイ、甲府!
小淵沢に着き、30分弱ホームで待った。
ホームには、お弁当販売所があり、何種類がお弁当やお菓子が売られていたので、お弁当を食べながら、電車を待つこともできる。
定刻通り、八ヶ岳高原列車がやって来た。
ロングシートもあり、1人掛けの席、2人掛けの席と色々あった。
最初の30分で、列車へ一気に上って行く。
八ヶ岳がとても近く見える。
やがて、列車は山の中に入り 30分ほどで清里へ。
次の駅は、野辺山。
鉄道最高地点の看板が立っている。
この辺りは、一面にレタス畑が広がっている。
生憎の天気で、山には雲がかかり、視界が良くないのが残念。
小海を過ぎると、列車はどんどん下降していく。
ここから千曲川(信濃川)が良くみえるようになる。
最初は、本当に小さな川なんだな。
川の水の色、透明だったり、深い青だったり、時にターコイズブルー。
だんだん、大きな流れと変わっていく。
途中に、大きな岩がゴロゴロしている場所や
小さいダムみたいな所もあり
車窓にくぎ付け。
野辺山までの景色がメインだと思っていたが、
野辺山以降の景色もとても楽しめた。
終点の中込が近づくと、一面田んぼに。
中込に降りた。1時間弱ある。駅前の喫茶店に入ってみる。
ナポリタンとチョコレートパフェを頼む。
ナポリタンは、うーん。。ごめんなさい。麺が柔らかすぎでイマイチ💦
チョコパフェは、フルーツもふんだんに使われていて、美味しかった。
りんご、バナナ、グラスの底には、スイカが結構あった。
窓の外は、駅。
さて、これからどうしようか。
これから小淵沢まで戻るのもアリ、軽井沢や佐久から新幹線で東京に戻るのもアリ。
ここまで来たのだから、初志貫徹で普通電車で東京に帰ってみるか?
できるかな?私の体力でも?
よし、行けるだけ行ってみよ。
中込から小諸へは30分ちょっと。
小諸からしなの鉄道で軽井沢まで、30分弱。
時間は5時過ぎ。
涼しい風に吹かれながら軽井沢へ向かう。
軽井沢到着
うわー。アウトレットって、駅の隣にあるのねぇ。
人、人、人。
旅の初日の人が多いだろう。今日は土曜日。熱気ムンムン。これから楽しむぞ―的な人の華やかないで立ちと笑い声。
こちらは、1日中列車に乗ってきて洋服もメイクもヨレヨレ。
アウトレットの広いこと!店がずらずらーっと並ぶ。
体力のない私には、とうてい歩ききれず。
父さんに電話「お土産何がいい?」
父さん:「何か甘いものがいいなぁー。何時に東京に着くの?迎えに行こうか?」
母さん:「たぶんねぇ、九時半か10時ごろ」
父さん:「そんなに遅くなるの?今軽井沢なんでしょ?」
母さん:「なんだか悔しいから、普通電車で帰ってみようかと思って。○○(息子)が散財するなと言うから!」
父さん:「アハハ。そんな言葉、真に受けることないじゃないか!おとなしく新幹線で帰っておいでよ。ママの体力じゃ、もたないよ」
母さん:「いいや、今日は新幹線は使わないんだ!後で褒めてね!」
父さん:「わかったわかった!気を付けてねー。○○に電話かわるように言ったんだけど、ゲームやってるから忙しいって。残念だね💦」
ママとの会話よりもゲーム、 だよねぇ。。(泣)
軽井沢でお土産を急いで買い、JR関東バスに乗る。
バス車内からの写真。隣は軽井沢駅の新幹線ホーム。
新幹線で、サクッと帰りたかったよー-。
軽井沢から群馬までは、現在は鉄道が通っていない。
峠を越えるのは、バスしかない。最終は18時5分。520円。
予想以上に乗客がいた。
真っ暗い山の中をくねくねとバスは進む。
明るい時間ならば、妙義山とかも見えたのだろう。
35分(実際は、30分くらい)でサクッと群馬県の横川駅に到着。
長野から群馬は、予想以上にあっという間だった。
ここからは関東。ちょっと気が楽になる。
横川には1件の店も開いておらず、暗闇の中、ひたすら電車を待つ。
高崎で乗り換え、ここでも急いでお土産を買う。
ここからは、上野までまっしぐら。
800円でグリーン車に乗れる。ロングシートよりずっと快適なので、おすすめ。
はー。。家に到着したのは結局10時過ぎ。
なんだか、「青春18きっぷの旅」のようだったな。
殆ど車窓だった。
まさかの観光なしの旅となってしまった。
「達成感」だけが妙に残った旅。
本当はリラックスしに行ったのだけど💦
次回は、自分の見たいところ、行きたいところに忠実になろう。
息子に、どや顔で、旅行中、いかにお金を使わなかったか話をしたのだが
「あっそ。当分旅行には行かないよね?」
と言われ
「まさか!今回お金節約したのは、次の旅のためだよ。今度は日帰りで行ってくるよ」と宣戦布告してみた!
次は、平日に会社に行くふりをして、日帰りの旅をするぞー!
そして、明日から、また働きます。ハイ。